諏訪にて

キクラゲという食材があります。スーパーなどで売っているものをキュウリやワカメや茹でた鶏肉などと一緒に皿に盛り棒棒鶏のたれを私はかけたりしています。キノコ類の一種と認識していますがキクラゲが生えてるのを見たことはありません。先日、諏訪市内のツルヤというスーパーで「子持ちキクラゲのおにぎり」が売っていました。キクラゲがキノコと思っていたのでキノコが子を産むというのは考えにくいので「え?子持ちキクラゲってなに?」とフリーズし、フリーズしたこちらを不審に思った彼氏もそれは初見で「じゃあ喰ってみるか」となって、とりあえず一つ買っています。買って分解したところ、子持ちキクラゲの正体はなんのことはない細切りにしたキクラゲにシシャモの卵をあわせて炊いた佃煮でした。残念ながら(…残念ながら?)諏訪湖にしかいないクラゲとかではなかったのですが、もちろん分解したおにぎりはちゃんと美味しくいただいています。もっとも肝心な点である子持ちキクラゲが信州名物であるかどうかは聞き損ねています。それじゃダメじゃん

信州名物のひとつでもあるおやきも買って食べています。小麦粉の皮で野沢菜などの具材を包んだもので、私は食べたことが無く、だったらってんで諏訪市内で買っています。「半分喰う?」と訊こうとして半分に割ろうとしたところでおやきの中の汁がプシャーと白いシャツに飛び、ちょっとした惨事になっちまってます。おやきがどんなものか知らなかったのが敗因です。なお名誉のために書いておきますがおやきは美味しく、そして帰京してシャツを洗濯したら不思議と染みになっていませんでした。着色料のようなものを一切つかってないようで。

敵を知り己を知れば百戦危うからずといいますが、はじめての足湯に素足を突っ込むときのように、あんまり敵を知らなくても未知のものに触れるのってわくわくしませんかね。しないかもですが。

最後にとってつけたように役に立ちそうなことを書くと上諏訪駅には足湯があります。