焼き鮭と野沢菜

青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない』(電撃文庫鴨志田一・2015)というラノベがあって、その中で夏の終わりに主人公の梓川朔太は桜島先輩の妹である豊浜のどかに焼き鮭などからなる夕飯を作り、豊浜さんはその焼き鮭の夕飯を見て「なにこの朝ご飯」(P153)と述べつつも一緒に食べるシーンがありました。それを読んで鮭は朝ご飯の定番なのかと改めて知ったものの、個人的に鮭は朝より夕の印象が強く…って、朝ご飯における焼き鮭の妥当性を争いたいわけでは無くて。

話はいつものように横に素っ飛んで恐縮なのですが、まだ5月であるものの今日は東京は30度越えで、退勤時もまだそこそこ暑く、しかしあまり食欲がなく、でもなにか食べなくちゃ感だけはあり、無い頭で考えた挙句、上記の「なにこの朝ご飯」のことを思い出して焼き鮭に大根おろしを添え、それにホウレンソウの酢味噌和え、ネギとごま油の冷や奴にしてます。

さて「なにこの朝ご飯」について改めて本を読んで先ほど確認したところ、焼き鮭のほかには味噌汁に野沢菜漬けでした。完全には思い出せてなかったのですが、それはともかく、なるほど冷たい野沢菜は暑い時期でもご飯がすすみそうな気が。暑さに身体が慣れるまでが毎年いつもキツいのですが、たとえば鮭も野沢菜も世の中では朝のものかもしれぬもののそのこだわりを捨て食べ物を工夫してなんとか乗り切りたいところであったり。