ある和菓子屋さんの廃業(もしくは小さなしくじりの記憶)

事務所などに手土産にするものというと、即食べられてかつ片手で食べられて個包装で、地域によっては分量があるもの、というのが鉄板です。それを誰かに教えてもらったわけではないけど、いつのまにかなんとなく察していました。

父が死んだあと当然相続が発生し書類を整えたあとで税理士事務所に相談しに行くことになったのですが、手ぶらというわけにはいかないよな、と思い(たしか)吉祥寺駅のショッピングセンターにあった紀の国屋という和菓子屋で詰め合わせを買って事務所を訪問しました。名門とはいえないけどそこの和菓子を食べたことがあって味は良いのを知っていて、かつ、片手で即食べられて個包装のものがあって、その上分量があるものを置いてあったからです。

ところがその帰り道、税理士事務所の最寄り駅そばにも紀の国屋の支店を発見しています。「やべえ、いくらのを買ったのかばれてーら」と思っても時すでに和菓子じゃねえ…時すでに遅し。以降、どこかになにかを持ってくときは注意深くなっています…って、そんな話をしたいわけではなくて。

多摩地区に複数の店があった紀の国屋という和菓子屋店が16日付で廃業を発表してます。それを知って20年以上前の「やべえ」いう小さなしくじりも思い出したのですが、そういうしくじりがあるからこそなのか、廃業の発表を知って寂しさがあったり。