玉締めゴマ油

健診で異常が見つかって、結果的に問題ナシとなったものの、結果が判るまで一時的にドクタから塩分を控えめにするように云われたことが以前ありました。そのとき豆腐に醤油が使えないのが痛く、代替をいろいろ模索してて試してあんがいイケたのがゴマ油です。柚子胡椒を少量載せ、塩分がほぼ無いゴマ油をかけ、最後にネギを加えることで、醤油をかけるより塩分控えめになっています。塩分控えめ解除後も夏場を中心にこの組み合わせはなんべんもやっています。もちろん柚子胡椒とゴマ油はどこのメーカーでもそこそこイケます。

でもなんですが。

埼玉の松本製油というところの玉締め絞りのゴマ油を使ったら他のごま油に戻せなくなりました。ここのところずっと使っています。ゴマ特有の香ばしさはあるのですが、どこかほんのり甘く、香りがよく、豆腐はもちろんのことすりゴマ代わりにお浸しにかけたりとか調味料がわり的に使うようになっています。炒め物はもちろん、汁物に少し加えるのもアリです。しかし安くはないので(成城石井で700円弱くらいで日常的に使うにはいくらか抵抗があって)ふんだんには使いません。

美味しいと感じるのは経験と思い込みが何割かあると睨んでるのですが、経験と思い込みではない残りの何割かのうちの嗅覚による食欲をそそる部分に、このゴマ油の香りは訴えてきます。

御存知のように東京は緊急事態宣言出てる時期が去年は長かったのですが、ちょっといいこのゴマ油が家にあってそれを念頭に「なにをどうやって食べるか」を帰りの電車の中などで考えるのは、悲観的になってくる思考を切り替えるときにたまに役に立っていました。はてな今週のお題が「買ってよかった2021」なのですが香りの良い調味料は、なんかこう、あるだけでも生活の質を上げてくれるような気が。そんなことないっすかね。食いしん坊なだけでもしかしたら一般性はないかもですが。