これから書くことは以前新生活を迎えたことのある意識低い系のおっさんの事例です。
よくある生活のヒント集で、炊いたご飯を小分けにしてラップでくるんで冷凍して必要に応じて温める、というのがあります。実はそれを前にやったことがあるのですが恥ずかしながら2日目で断念しています。食べれないことはないもののどうも口に合わず、口に合わぬものを無理やり口に運んでるうちに悲しくなってきてしまい、以降ほぼ毎夜毎回ご飯を炊く生活になっています。「生活を安楽に効率よく過ごすのが良い」という時代の流れに逆らって生活をしていて、しかし意識低い系なので帰宅してから炊き上がるまでの時間を短くしたいので研ぐ手間を減らすために
無洗米です。はてなの今週のお題が「#新生活が捗る逸品」で、でも無洗米を炊くことは冷凍のラップごはん包みに比べるとちっとも調理の効率はよくなりませんし直接的になにかが捗るわけでもありません。せいぜい炊き立てご飯の上に乗せた明太子の消費が捗るくらいです。その上いつも買ってくる無洗米はどこにでもあるもので逸品でもなんでもありません。が、スタートダッシュからずっと支えてもらっています(311以降は宮城米です)。でもって、何かが捗ることや効率を追求するよりおのれの舌に合うごはんが捗るものを追求することのほうが実は新生活を迎えそれを継続するうえで精神衛生上とても大事なのではないかと思うのです…ってこのまま続けると私が単に食い意地がはってるだけの証明になるので話を無理やり逸品にけっ飛ばします。
個人的にここ数年重宝してるのが柚子胡椒です。たとえば野菜炒めでもほかの調味料と同程度の比率で柚子胡椒を加えると・塩焼きした鯛の切り身の最後に酒と柚子胡椒を小さじ半分でもいいので同程度の比率で混ぜたものを加えて少しだけ再加熱すると、新生活が捗るかどうかはわかりませんが、白いご飯の消費は捗ります。意識低い系なことを書くと冷凍の餃子を加熱したものに添えるときにも重宝しています。ねだんは東京で手に入るものは手ごろで逸品級ではありませんが・育った地域によって味付けには差異があると思うので万人受けするとは限りませんが、柚子胡椒は九州の誇る逸品なのではないかと(異論は認める)。
調味料ついでに書いておくと、(枝元ほなみさんと西原理恵子さんの以前の毎日新聞の連載「おかん飯」の受け売りなのですが)中濃ソースにレモン汁を入れてマスタードを加えて混ぜたものをコロッケ等にかけると、それがたとえ冷凍コロッケであったとしても・西友で一枚当たり95円のコロッケであったとしても、逸品に変身します。調味料って大事なような気が。
面識のあるドクタはよく「食欲がすべてを癒す」といっていました。嘘かほんとかは(そのドクタはこの世に居ないので)わかりません。でもなんだろ、白いご飯の消費が捗りそうなものを適切に喰うことは、ほんとは、新生活が捗ることよりも大事なことなのではないか、と思うのです。