酒粕を覚えた

何年か前にNHKBSで京都の商家の料理の番組が流れてて、そこで酒粕を使った汁ものである粕汁が出てきました。両親は酒どころの出身ではないので酒粕の料理をそれほど知らずに育っています。酒粕で思い出すのは強いて言えば魚の粕漬でそれを食べたことはあっても酒粕を汁に入れたものを知識として知ってても、酒粕の料理を映像で見たのはそのときがおそらくはじめてでした。

先月、寒くて食欲が若干落ちていたときに退勤時に寄ったスーパーで決して高くはない酒粕が目に留まってそういや京都はこれで汁物作るんだっけ?と好奇心が疼き、一人の夕飯のときだったので失敗したらそのときはそのときだと割り切って大根と油揚げと鮭で酒粕汁を作っています。失敗せず捨てずに済んでその後も作り、ほかに酒粕の利用法を知らぬものの焼きそばにあうのではないかと考えてひとりではないときの昼飯にやってみたらコクが増して案外イけて、最初の酒粕を使い切ったのですが。

ふふふ、面白い調味料を覚えたぞ、常備する調味料に格上げしよう、次は炒飯かうどんか、前回サワノツルだったからこんどはキザクラのにしようか、とスーパーで手が伸ばしかけたところでカッパと目があって、もしかしてこれ、のんだくれの酒飲みの発想とどこか似てるのでは?と正気になって手をいったん引っ込めてます。確認したら度数もちゃんとあって、あったらどんどん使ってしまいそうなので、加えて誘惑に弱くお酒にあいそうなものができてしまうので酒を引っ張り出しそうなので、常備にするのは断念しました。寒いときの食欲のないときの処方箋を見つけた、と思ったのですが。

梅も途中でまだ寒い日が続くのですけど、なんとかやりすごします。