赤割

去年読んでいた青ブタシリーズの作品群では食べ物がちょくちょく出てきました。「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」(鴨志田一電撃文庫・2015)では主人公の梓川咲太が桜島先輩の妹にナスのグラタンを作ります。その記述を読んでなんか美味そうだな、秋に真似しようと考えて去年実行したことがあります(当該記述の数行先に「グラタン作れる男子ってどうなの」というセリフが出てきて真似しようとする読者を刺したりはするんすが)。

話はいつものように横に素っ飛びます。

富山へ行った際に赤割というのを知りました。残念ながら存在に気がついたのが旅程の最後のほうで、時間の都合で試していません。詳細を聞くと、舞台は京都であるもののその赤割が「有頂天家族」(森見登美彦幻冬舎・2007)の登場人物が呑むものとして出てきてて、赤割そのものは焼酎を赤玉スイーツワインなどの甘味果実酒で割る飲み物で、フィクションに出てきたものが気になる・真似したくなるというのは理解できるのと私個人の好奇心もあって富山で試せなかった代わりに週末に焼酎と赤玉を用意して赤割を試してみました。割合は不明らしく、じゃあってんで当座芋じゃないけどロクヨンでやってみたのですがやはり口当たりが甘く、ぐいぐいイケそうな、でもちょっと危険なシロモノという印象です。でもって未知の世界を知るのはちょっとエキサイティングでした。

有頂天家族は未読で、赤割を試してみて赤割を好んで飲む登場人物というのが気になってきてて、時間を見つけてちょっと読んでみようかな、と。本末転倒は承知なのですが。