美味しいものは逃げ足はやい(赤天ぷらのこと)

疫病が流行ってからこちら「おうちごはん」という文字をよく見るようになりました。そもそも「ごはん」という言葉が丁寧語でそれに「うち」の丁寧語の「おうち」を重ねてるわけで、丁寧語を二つ重ねてて文字面が気持ち悪い、というのがあるのですが、このダイアリを書いてるやつは文法的の知識が怪しいところもあるのでブーメランになりそうなのでそれは横に置いておくとして。「うちでごはん」とかでもよさそうなのになぜそんなに丁寧語を二つ重ねにするのかがずっと謎なのですがもしかして、丁寧な料理とか丁寧なごはん、という意味なのかなと解釈しています。

「おうちごはん」というのが流行ってるのかどうかは別として丁寧なごはんとか丁寧な料理というのが良いという流れになると肩身が狭くなるのはわりと丁寧じゃないご飯を作る≒丁寧じゃない料理をしてるほうです。つまりこれを書いてるやつです。ほぼ一人で時差出勤で眠くて抱えてる仕事の都合で疲労が予想される平日など、春でもまだ寒かったときはけんちん汁の作り置きをしていましたし、前からよくやるのですが野菜抜きそぼろ状ドライカレーを作りおきし飽きたら炒飯に入れたりしていました、って黙ってればできる美青年…じゃねぇ、できる中年を演出できるのに余計なことを書いてる気が。

前置きが長すぎた。

私の住んでいる街のヨーカドーは「おうちごはんを作らない勢」のために…ということではないとは思いますが、横着な中年にもたまに重要なヒントを与えてくれることがあります。先週は魚のすり身に唐辛子を混ぜて揚げた島根の赤天ぷらというのがありました。唐辛子が入ってるのでいくらか辛いのですが、フライパンで加熱してマヨネーズをつけるだけでも十分おかずになりましたし、野菜炒めにしてみたりとか、週末はチーズをのっけて加熱して酒のアテにしてました。残念ながら一時的な取り扱いだったようでいまは店頭から姿を消してしまってます。子供の頃に「美味しいものは逃げ足早い」っていうCMがあったのですが、品物は違うけど「ほんとそのとおりだな」と赤天ぷらが消えた練り物のコーナーで思いました。

まだもうちょっと忙しい時期が続くのですが、丁寧な料理をして丁寧なごはんを作る生活はしませんが、なんとか食欲そそりそうなものを考えて乗り切りる予定です。