えばれた話ではありませんが私は卵が苦手です。卵を全力で避けてきた人生で、いまでこそ天津飯やデミグラのかかったオムライスは喰えますが、天津飯やオムライスは作ろうとも思わないし実際にほぼ作れません(だし巻き卵だけは経験あるけど自信はない)。世の中に炒飯というものがあることは当然小さいころから知ってはいて、あの中にはあたりまえのように卵が入ってることが多いのですが、天津飯同様外で食べたりはしても自作しようという気はあまりありませんでした。なんとかなるのは豚キムチベースのものだった時期が長く、卵が苦手ゆえに卵の火加減ってのがいまいちよくわかりませんからシンプルな炒飯を作っても喰えないことはないけど自分以外の誰かに作るレベルではない程度にあんまり美味しくはできませんでした。手順そのものは難しくないはずだしちゃんと覚えとくか、とたまにチャレンジしはじめたのですが、そうは問屋が卸さなかったというか、なかなか納得のいくレベルになりません。
なんでだろ、と考えてるうちに、たぶん都市伝説のようなものだと思うのだけど「焦げ目というのはがんになる」というのを聞いて育ってて・がんで親を亡くしてるのとがんの家系ということもあってできることならなるべく避けたいという焦げ目に対する抵抗感があり、またせっかちな性分なので、火を本来より通してないのかもしれない、という仮説に至りました。試しに意図的にせっかちを封印してやってみるとどうもビンゴだったようで、以降、なるべくせっかちにならぬように・しっかり焼き炒めるようにしています(最後に醤油などの調味料とともにお湯を少し加えてふっくらさせてます)。最近ではなくて数年前のことなのですが。
はてなの今週のお題が「〇〇の成長」なのですが、炒飯では説得力ナッシングかもしれませんが、おのれの腕が以前よりちょっと成長したな、というのが(それが舌でわかるものだとしても)実感できると嬉しいってことないですかね、ないかもですが。