未知(の酒)との遭遇

たまに銀行から留守電が入ってることがあります。平日の昼間に家に居る高等遊民だと思われてるようなのですが、残念ながらそんなことはありません。どってことない一介の(勤務先は4階の)どこにでもいる平凡な目立たぬ会社員です。

ずいぶん昔に広島に仕事ではじめて行ったときどこかを観て帰るような余裕はいっさいなかったのですが、帰り際になんの気なしに「もし酒を買って帰るとするとなにが良いですか」ということを尋ねたことがあって、そのときに薦められたのが西条鶴という酒です。辛口だけど私には呑みやすくぐいぐいイケる酒で、次の機会に感想と教えてもらったことのお礼を述べたのですが(西条が灘や伏見に並ぶ酒どころであるのを後日知った)、以降、仕事でも仕事以外でもなんらかの機会に東京を脱出したら、時間に余裕があったらその土地で愛飲されてる酒を買うようになりました。買うといってもカバンの中にこっそり入れることができる程度のささやかなものです。開けるまではどんな酒なんだろうという想像するささやかな楽しみがあります。

はてなのお題を引っ張ると、家呑みは知らない酒を用意することで未知(の酒)との遭遇が可能で、ちょっとだけ冒険ができます。

 

静岡はメジャな酒どころではありません。が、侮れないところであると思っています。静岡のしずてつストアにあった安倍街道という本醸造酒で、週末にあけるつもりです。