富士山麓蒸留所

お酒はお好きですか?といわれると'`ィ(´∀`と元気よく答える程度には好きであったりします。ウイスキ―を呑んでも重たく人生を語ったりはしません。どちらかというと陽気になるほうです(ただし饒舌になり説明がいくらか細かくなる)。最初は18くらいのころから(こら)ジンジャーエール割からはじめていまに至ります。以前はさして値段が高くないけどそこそこ楽しめたボストンクラブっていうのがあって(終売になってしまってるのですが)キリンがウイスキーを作っていること・御殿場にキリンの蒸留所があるのは知っていて

でもって興味があったので御殿場の蒸留所の見学へ行ってました。正確に書くと富士山麓蒸留所といいます。
すごくおおざっぱにいって

ウイスキーは左の大麦を原料とする英国のウイスキー(これをモルトウイスキーという)、右のトウモロコシなどを原料とする米国のウイスキー(グレーンウイスキー)があるんすが、説明を伺ってる限りどちらかというとキリンはグレーンウイスキーにこだわりがあるようで。

モルトウイスキーは右のポッドスチル(単式蒸留器)で2回蒸留しますが(ちょっとずつ度数を上げる)、

写真は連続式蒸留器の一部分なんすがグレーンウイスキーは連続式蒸留器で蒸留し、いっぺんに90度まで度数を上げることが出来ます。効率はだんぜん連続式蒸留器のほうが良いものの味はクリアで原料の風味はさして残りません。一般的にグレーンウイスキーモルトウイスキーの引き立て役という役回りがないわけではないのですが、蒸留所立ち上げのいちばん最初に(バーボンのある)米国からも技術を導入してて複数の基本設計の異なる連続式蒸留器があり、重厚なグレーンウイスキーもできるのだそうで。ただ残念ながら(ここらへん日本人の味覚の特殊性を考えさせられるのですが比較的クリアとされている)グレーンウイスキーのみの販売は日本ではそれほどなく、モルトウイスキーブレンドされて出荷されることが多かったりします。製法や設備は英国と米国を参考にしながらも、酵母のことを尋ねたら酵母は海外のものではなくキリンが持っているものをモルトウイスキーとグレーンウイスキーでつかいわけてるそうで、英国や米国とはまた違うウイスキーができることになります。

出来たウイスキーを樽詰めしたあと熟成させる熟成庫も見学したのですが天井がけっこう高く、相当な量の樽が眠ってるのがわかります。

というか、ほんとうっすらとした上品なバニラ臭があり暗い場所ですが不思議と「ここでなら死んでもいいな」「天国ってこんなところだったらいいな」と思える場所でした。おそらく酒飲みの発想です。

試飲もありました。左からマルチカラム(連続式)、ケトル(単式)、タブラー(連続式)という三種の蒸留器で作ったグレーンウイスキーをまず試飲したのですが、なんで販売しないんだろう、という程度にそれぞれにイケます。とくに右のタブラーのがいちばんバナナを思わせる果実臭があり、好みだったんすが。

そのほかに左2つ、モルトウイスキーブレンドされてる富士山麓樽熟成原酒50度というのと富士山麓シグニチャー(正札で5000円強!)というのも試飲したのですが、グレーンだけのウイスキーと比較して呑むとグレーンだけとは異なりとたんに複雑な味になるのが興味深かったです。(試飲したものが冷却濾過しないものであったせいもあるのですが)より香り高くなり酸味が増すというか。ともに50度あるのでストレートではあたりまえのこととして呑むと辛いのですが、シグニチャーのほうがいくらかスモーキーのような気がしました。ちなみに書いておくとおススメのひとつとして記憶に間違えなければウイスキーに氷を入れてマドラーで30回まわして1対3程度の比率で炭酸水を入れると濃いめのハイボールになる、とのことだったんですが、ハイボールだとぐいぐいいけてしまいそうで怖かったり。

製造現場で話を伺ってると興味深かったです。空きっ腹に少量とはいえ試飲すると完全にほろ酔い状態でした。えへへ。ウイスキーってほんと怖いです(まんじゅう怖い的な意味で)。