東日本の場合電気の周波数は50Hzです。この周波数というのは需要と供給のバランスが関係してきます。工場などのモーターはいまインバータ制御されてるんでだいたいはダイジョウブなんすが、もし周波数が許容範囲を超えて下がってくるとモータの場合は周波数と回転数はほぼ比例しててモータそのものの振動や発熱が起きちまうというか異常な状態になっちまいます。でもって発電する側は、周波数が変わるということは発電機の回転数が変わってきちまうので、変化が激しいと振動が起きたり異常な状態になり故障につながります。
実は311の地震の直後、電力供給量<需要という状況になってバランスが悪くなって周波数が落ちました。負荷遮断といって電力の供給を一部限定で一時的に止めて残存してる発電所を残すため負荷を切り離し、別途発電所の出力増があった数分後に周波数は元に戻ってます。でもって、今回の北海道の場合、おそらくなんだけど、大型の発電所が故障したタイミングと同時に需要と供給のバランスが崩れ、急に電力供給量<需要という状況になり(深夜の地震で全道的にみんな一気に照明を点けてテレビを点けたのではないかと思われるんだけどそれは誰も咎められない)、対策をとる前に残りの発電所にかかる負荷が重くなり・自動的に全道的に周波数が下がり、周波数が下がるとよその発電所の安全装置が働いてブラックアウトというか全道停電になっちまったんじゃないかな、と思っています。これ、ドシロウトの推測なので間違ってるかもしれません。
勝手なお願いなんだけど、復旧のあと北海道電力さんにはなにが起きたか広報して欲しいところがあります。たぶん、地震が夜に起きたら似たようなことが起きてもおかしくないはず。