一日の最後に

「しなければならないめんどくさいこと」というのに直面することがあります。仕事に関してある方向性をだしたとして、協力を得るために根回しが必要でなおかつ多岐に渡って準備しなければならない、ってことがあったりします。しなければならないことを箇条書きにしてメモを作成することがあるのですが、メモした項目の多さに「うげー」となったりします。私は根は真面目で勤勉な人間ではありません。学生の頃は宿題が多いと逃げたくなることがありました。でも先送りしたら絶対あとで困るな、とおもってちまちま片づけてました。いまでも本質は変わりません。できることなら逃げ出したいのですが、逃げたところでなんの解決にもならないのでちまちま片してます。もちろん寝ている間に靴屋小人さんが片しておいてくれないかな、なんて考えることはしょっちゅうです。残念ながら靴屋小人さんに逢ったことはないので、やはりおのれでやるしかありません。やるしかありませんが「やらなければならないめんどくさいこと」を朝から考えるとどんよりします。どんよりするなら一時的にそれを遮断すればなんとかなります。きっとなんべんも書いてることなのですが、遮断するために北欧であるとかキムラヤであるとかちょっと値の張る美味いと思う食パン買っておき、それを賞味して出勤します。たぶんこれを書くのは10回目くらいかもしれませんが美味しいものを食べることで遮断できるのです。モチベーションと胃が直接つながってるようなので、しんどい仕事が続くときは毎回同じことをしています。「負けない事投げ出さない事逃げ出さない事信じ抜く事」っていう歌がありましたけど(正直あんまり好きな歌ではない)、ダメになりそうなときってのはたいていへばってるときなので、ほんとにダメになる前になにか食べたり遮断してへばらないように一時的に投げ出したり逃げだしたりすることもほんとは大事なのではないかと思っています。
腹立たしいことがあったとき、その日はなるべく台所に立ちます。たとえば炒めた鶏肉と玉ねぎを酢や醤油などと煮るアドボというフィリピン料理があるのですがそれだと酢をきかせておくとにおいが立ちこめ、目の前で料理を完成させると出来上がるころにはある程度その日にあったことは薄れています。というか「その日にあった腹立たしいこと」や「やらなかればならないめんどくさいこと」はえてして脳内でなんども再生してしまいます。脳内にあることを忘れさすとしたら、やはり味覚や嗅覚でうすめるのがいちばんです。たいていのことは美味いもの喰えばなんとかなるはずです、って、そんなことないかもしれませんがどこかそう考えちまうところがあります。
はてな今週のお題は「わたしのモチベーションを上げるもの」なのですが、なんだかごまかし方の話になってモチベーションとかけ離れてきちまいましたが。
モチベーションを上げる方法は単純です。人参というかごほうびを設定し、それをうやむやにせず必ず実行することです。いちばん簡単なのは夏の時期なら「今日は帰ったら黒ラベルをなにがなんでも呑むのだ!」と決めて仕事を遂行し、帰宅したら冷えた黒ラベルを腰に手を当てなくても良いからぐぐっと呑むことです(アテなしにぐぐっと呑むことは止めとけといわれてるのですが、ついやっちまうのです)。どんなに大変なことがあっても・それほど大変じゃなくても、おのれに対してごほうびを習慣化すれば・一日の終わりに麦酒が五臓六腑に染みわたりうまかった記憶さえ残せば、だいたいのことはなんとかなります。たぶん。