秋の演習林見学

田無の東大の演習林に見学に行ってました。

写真はメタセコイアなのですが、北山杉であるとかポプラであるとかメグスリノキであるとか各地から取り寄せた樹木も保存しています。大学施設なので週末は原則非公開なものの年に数回、公開日が設定されてて見学ができます。以前、ハンカチの木が咲いてた頃の公開日に一度来たのですが、秋ははじめて。

演習林というのは林学の研究や実習等を行うところです。

右奥の方は意図的に下草を刈ってあるのですが、手前はほったらかしにしてあります。それが樹木や生態系にどういう影響を与えるかとかなどの研究であるとか、マツクイムシ対策、街路樹の剪定による影響の度合い、環境変動に関して樹木の影響について水分生理などの側面からの生理生態的解明であるとか多岐に渡ります。解説ツアーにも参加してきたのですが、専門家のお話を聴いてる限りでは林学ってけっこう興味深いです

解説ツアーは質問オッケイであったのでなぜカエデ類などで同じ木なのに場所によって葉が赤くなったり黄色くなったり差異があるのか、ということを質問しました。紅葉は葉の中の葉緑体が壊れつつアントシアニンという物質の合成と蓄積が関係してくるのですが、蓄積すればするほど赤くなるそのアントシアニンは光の刺激が必要で、光の当たり具合によりアントシアニンの蓄積が少ないのなら赤くならない、ということで「ああそういうことか」と長年の疑問が氷解。

実習林内に猛烈にきれいな色合いのカエデがあって解説ツアーのあともう一回そこへ戻ったのですが、不思議なことにカメラ越しにするとすっごくつまらないのです。そのこととつぶやいたら同行者は「目に焼き付けておけってことなんじゃないの」と返ってきたので、悔しいけど言うとおりに目に焼き付けてきました。