軽井沢へ

信州へ土日に出かけて息抜きしておりました
【軽井沢】

軽井沢駅を降りて雲場池というところへ。軽井沢は浅間山のふもとにあり、火山の噴出物のおかげで水はけがよいので湧水があり、池ができるというのは理屈として理解できます。そういうことをさておき

池でつい立ち止まって水面をじっとみちまうのですが、なんとなく不思議なものに惹かれちまうようなところがあります。水のあんまりない雑木林の中で育ったからかもしれません。

しばらくして「クマ出没注意」の看板が。人間にとって居心地の良い場所はクマにとっても居心地のいい場所かもなんすけど。ただ雲場池を含めて軽井沢はなぜかおっそしく湿気の多いところで、おそらく植林したカラマツ等のおかげで陽が差さないのと標高が高くて気温は低めなのでなかなか気がつかなかったのですが、住むところに適してるかというと私だったら住まないかも、というのが実感です(貧乏人の負け惜しみっぽいですが)。

上を通過する人は街の見分け方として道がまっすぐだと新しい街、というのをよく言うのですが、軽井沢は人工的に作った街なのでまさしくそのとおりで笑っちゃうくらい道はほぼまっすぐです。

道の両側はずっとけっこう広い面積の別荘で、道からはわりと距離を置いてある別荘が多いです。敷地面積も広め。

軽井沢銀座のちょっとはずれたところにある、ユニオンチャーチというプロテスタント系の宗派を超えた共同教会です。そもそも軽井沢は日本に来た宣教師が避暑地として過ごしそこからキリスト教との関係が深くなるのですが、ユニオンチャーチも百年以上の歴史があります(空き家を買い取ったあとの改築にヴォーリスがかかわっていたりします)。外観の見学だけで済ますつもりでいたのですが堂内から音楽が聴こえて入ると米国の10代前半から30代前半までの若者による弦楽アンサンブルのコンサートで、教会ですからもちろん神に護られて曲を演奏する奇跡や喜びなどのスピーチが合間合間にはいるのですがバッハの主よ人ののぞみの喜びよであるとか、ホルストセントポール組曲ルロイ・アンダーソンPlink, Plank, Plunkなど、予定を変更して時間ぎりぎりまで聴いていました。必ずしも技巧的に唸らされる演奏ではないのですが、「素敵な音楽」と「素敵じゃない音楽」のどちらかと問われれば絶対的に前者で、神様のいたずらのこぼれ幸いというか、ちょっと充実した午後のひと時を過ごせました。