私は性に関してじゃっかん厄介な秘密を抱えてるのと、職務上絶対しゃべれない秘密があります。事実を他人に言わない、隠すってのは正直ではありませんから多少のやましさがあります。ややこしいことにこの国は正直であることが良いことである、という風潮もあり、悪いことをしてるのではないかっていう錯覚を覚えます。でもってそういう空気の中、秘密を知ってる人間・持ってる人間が一番望むことってなにかっていったらげろって、楽になることです。だから楽になりたい人はげろっちまいます。秘密を心の奥底に重石をつけて沈めておく、ってのはしんどいですけど、そう決めたなら覚悟を決めて徹底したほうが良かったりします。中途半端がいちばんよくなくて、途中でばれたら、なんで隠してたの?とか、隠していたことが糾弾の対象になってかなりややこしいことになるからです。だから「秘密にする」とするなら徹底しないとダメです。
戦闘行為がないはずの派遣先の国で戦闘行為があったことを記録した日報があった・無かった、にまつわる報道を知って、戦闘の存否は(ほんとはとても重要なので置いときたくないけど)横に置いておくとして、日報の存在を秘密にするとするならなぜそれを徹底しなかったのか。今回の件で一番深刻なのは、秘密保持ってのができない人が組織の中にいるってわかった場合、デリケートな案件についてその組織に相談できなくなるし、組織自体に信用がなくなることです。統制がとれてないわけで、情報が漏れる可能性がある、ってことを今回証明しちまった気がします。
徹底的に隠してる秘密を持ってる人間からするとなんだか「だらしがないなあ」、と思っちまうのですが。