「甘酸っぱい思い出」

唐突ですが、卵が苦手であったりします。前にも似たようなことを書いたことがあります。なぜダメかといわれると答えに詰まるのですがまず生卵のあのぬるぬるとした食感です。ゆで卵にすると白身と黄身の食感と味を持て余します。カルボナーラや目玉焼きは天敵です。スキヤキに生卵なんて理解に苦しみます。いちばん困るのはカレーにゆで卵が入ってるやつで、あれは騙された!と思っちまいます。コンビニなどのサンドウィッチの中のたまごサンドも苦手で、なるべく避けます。卵が食えない、というのはデートなどで食べられるものが限られてくるわけで、つきあったことのある異性に呆れられながら「卵を食べれないとお嫁さんがいないよ」「お嫁さんがタイヘンだよ」と言われたのですが、料理は俺がするってそのときは減らず口をたたいたものの、その予言どうりになっちまいアラフォーになっても嫁さんいません。同じものがついてるやつのベッドで添い寝することはありますが。
卵嫌いをそのまま放置して甘やかしてくれれば良いのですが、上を通過する・上を通過した人たちはそうはしませんでした。「卵は栄養食品なんだから喰べたほうがいい」という理由で、おれも一緒に喰うからというよくわからないことを云いながら「天津飯だったらあんかけがかかってるので卵の味がそれほどないはず」「騙されたと思って食ってみれば」と、あるとき王将で天津飯を2つ、頼みました。たしかに甘酢のあんかけでごまかせば、卵の味はしないわけではないけどそんなにしません。完食したあと、小声で「がんばった」といわれれば悪い気はしません。かつ丼くらいまでならそのうちなんとかなりました。いまはデミグラがかかってるオムライスや(正直言うとデミグラだくだくがありがたい)、うどんの入ってる茶碗蒸しであるおだまき蒸し、だし巻き卵、それにビビンバあたりはなんとかなります。最近はひとりではない夜に湯豆腐を用意したのですが、以前Eテレで観た玉ノ井部屋のレシピどうりに、湯煎した鰹節に昆布醤油と醤油とにねぎと生卵をあわせ青のりをつかったタレを「やってみようかな」と自作してみました。以前だったら考えられないことです。でも相変わらず目玉焼きや卵かけごはんはダメで、ゆでたまごの入ってるカレーパンにぶちあたると「勘弁してよー」ってなっちまうのですが。
はてな今週のお題が「恋バナ」で、屋台でチョコバナナを買ったらエロいといわれた話とか書いたらまずいんだろうなと思いつつ、「甘酸っぱい思い出」とかあったので咄嗟に思い出したのは甘酢のあんかけの天津飯です。だからなんだといわれるときついのですが、恋というのは人間をちょっとずつ変える魔力があるんじゃないかっておもっちまうのですが。
ってか、恋バナってどういうのを話せばいいんすかね。