ブラタモリ平泉

ブラタモリ平泉編を視聴しました。つい最近(10月の末)に平泉へ行ってきたばかりであったので、復習のようなものであったりします。

興味深かったのは北上川の東側と西側では地質が異なり、東側の北上高地は硬い地盤で、3億年前の古生代の地層である、という点です。平泉の東の北上高地の中の陸中松川石灰石工場跡を見学していてそこで岩手における鉱山の地図があり、金山跡がいくつもあったので平泉の金色堂の金はそこから得ていたのであろう、というのは推測がついていたのですが、なぜそこに金があるのかとかまではわからずにいました。北上山地が硬い地盤で花崗岩がけっこうあり、花崗岩層のへりに金があるというところまでは知らなかったので、点だった知識が広がって氷解というか、志の輔師匠じゃないけど「ガッテン」なのです。また番組中、北上高地の中で化石を発見するシーンが挿入されているのですが、石灰石自体は古生代の生き物の殻が由来であったりすることがあるので北上山地陸中松川石灰石とれることがとても腑に落ちました。そして(陸中松川の隣の)猊鼻渓を船で川を下るのですがその川の名前がサテツ川というんすけど、川砂に磁石をくっつけると砂鉄がびっしりくっつくのをみてその名前はダテではない、と唸っちまったんすが。
北上川の西側は2000万年前の(東に比べれば新しい)地層で、断層によって水を通しやすい砂を含んだ地層が地表面に露出し水が湧出して平泉の繁栄を支えた、という説明でした。岩手県の地図を見ていただけるとわかるのですが花巻温泉湯田温泉夏油温泉などの温泉は不思議なくらい北上川の西で「なんでなんだろう」とずっと地図を眺めながら不思議に思っていたのですが、北上川の東西で地質が全く異なり西岸は断層があって水が出やすいのなら西に集中しても不思議ではないよなあ、と謎が解けたのですが。
ブラタモリのおもしろさというのは(個人的には地質という)今までにない視点をさりげなく視聴してるこちらに与えてくれるところであったりします。NHKの経営トップの交代があるのを知ったですが、願わくば経営体制が変わってもいましばらく継続してほしかったり。続けてくれるなら受信料倍払ってもいいっす!