保津峡

土日に京都へ行っておりました
四条通
土曜の午後に上を通過する人の京都在住の知り合いに友人として会ってお茶をしてました。野郎二人でどういうご関係ですかっていわれて「友人」とか「腐れ縁」としておけば不思議がられずに済むので体験済みなのですが、あとで「ごめん」っていわれたものの、好きでそばに居るんだからごめんって言葉はなかったことにしてってお願いしてって、旅行とは関係ないヘビーな話はともかく

車線が狭まった四条通は渋滞しててけっこうヘビーな状況で、さらにこの日はデモがあって四条河原町の交差点の信号が信号として機能していない状況で、でも赤信号なので待っていたら、「渡ってください」と警察官に促され、京都って東京では味わえない体験をたまにするのですが、今回もそうでした。
【嵐山】
ほぼノープランであったのですが、翌朝、嵐山へ。JRでも行けるのですけど、嵐電で行きました。

(正式社名は京福ですが)嵐電は保守的な会社でほとんどの車両が旧式の制御装置や駆動装置を今でも使ってて、なんだか「せいいっぱい」走ってる感があるもののあまりスピードが出ないうえに揺れる若干残念な電車です。時間もかかります。でもつり革がぶらーんぶらーん揺れるのを眺めてると好ましく思えてくる電車ですって鉄道のことは横に置いておき

9時前で天龍寺が開門前で、行くところがないので消去法で竹林の道へ。でもこれがビンゴだったようで、ほとんど人がいない貸し切り状態でした。

竹林ってのはなんかこう改めて眺めると、壮観だなあと。コナラとかの雑木林の中に育った人間からするとなんかこう、風雅な気がするのですが。

竹林の中に駅があり、数分後ぐらいに来る観光鉄道の切符が売れ残っていたので天龍寺はあとまわしにして亀岡の手前まで行くことに。行き当たりばったりです。良い席ではなくて吹きさらしの座席でトンネルの中はちょっとうるさくて、でもとてもワイルドで、滅多にない体験をしたかも。

観光鉄道は山陰線の旧線を利用してて、保津川というか保津峡を観察できます。子供の頃にこの旧山陰線は乗っててうっすらと「山深いところであった」という記憶があって、個人的にはほのかに懐かしかったり。

亀岡の馬堀というところが終点でその手前で撮ったんすけど急に目の前に平野が広がって面食らったんすが、ここらへん左から右へ流れてて、川が山の中へ入ってゆくというちょっと不思議な光景です。先行河川といい、先に河川(保津川)があってそのあと土地が隆起し、山に向かって水が流れてく景色が出来上がる、という関東にはあんまりない光景で、間近に確認できて興味深かったです。

馬堀というところから嵐山に戻って改めて天龍寺へ。池の向こうに断層が走ってて、というのを知って、さて建てた当時はそれを知っていたのかが気になるのですが、どうなんだろう。でも案外断層の上に寺社仏閣って多い気が、ってそれはともかく、

庭を堪能してきたつもりですが、池に縦長の石が並んでて「龍が昇天するところ」ということらしいのですが、正直、そこまではわからない凡人です。

ちょうど紫陽花が見事で

つい足を止めて眺めてました(その見事さを写しきれてないのが残念ですが)。

天龍寺は斜面の上に広がってて、天龍寺の上部のほうには亀山公園というのがあり、そこからも保津峡を眺めることができます。けむりとナントカは高いところに上りたがるよな、といわれちまったけど、それなりに良い眺めの場所でした。
【イノダ】
嵐山を散策したあと三条京阪へゆき少しあるいてイノダコーヒーへ。八重洲の大丸にも入ってるのですけど、発祥は京都です。

胃があんまりよくないので普段はコーヒーは控えめなのですが旅行の時くらいは、ってなことで行きました。キャロットラぺ(すりおろし味付き人参といえばいいか)とツナが入ってるサンドイッチが真似して作りたくなるくらいとても美味かったのですが、うう、八重洲でやってくれないかなあ。

新京極や寺町通を散策したあと、しばらく遊んでいたいのを封じ込めて午後の新幹線で帰京しました。