山手線に品川というところがあります。

品川に東京海洋大という大学があり

構内にマリンサイエンスミュージアムというのがあります。最近、外部からの見学者向けにリニューアルしたのを知って、見学してきました。
いまでは捕鯨はそれほど盛んではありませんが、クジラについてけっこうスペースが割かれています。もともと海洋大は水産大が前身のひとつですが、鯨が日本の水産にとって重要であったことがなんとなく理解できます。でもって鯨の骨格標本があり(骨だけでもけっこうでかかった!)鯨が哺乳類であるということは知識と知っていてそれを考えればそれほど不思議ではないものの胸びれに五本の指と思しき骨がちゃんとあり、関連してクジラの胎児の標本があって退化してなくなってしまった後足の痕跡を紹介して、鯨は哺乳類である、ということを知識として知っていたことをちゃんと実物で確認するとやはり唸っちまいます。また海に潜ることによって移動した鼻を骨格を並べることで紹介してました。生存のための適応変化っていえば簡単なんすが、これも実物を並べられると改めてなるほどなあ、と。
展示内容には若干ばらつきがあるというか、海亀は種類や生息地などの詳しい紹介があって素人目にもある程度理解できる内容になっていたのですが、貝類などはコレクションが膨大過ぎて(その集積に一見の価値はあっても)単に分類学上の目などをで分類して並べてあるだけにしかみえないのがなんか残念だったり(というか目とか綱というのはある程度勉強しないとわからない、はず)。ただ、くりかえしになりますが、実物の力は偉大です。シジミくらいのもから1メートル以上あるはずのオオジャコガイっていう想像を超えるばかでかい貝が展示してあって、貝類には多様な種類があることは確実に理解できます。あと貝類では蠣や真珠などの養殖についての展示があります。でもってもと水産大だけあって漁業関係の資料も豊富で、漁法の紹介など知らないことだらけなのでけっこう興味深く見学していました。

わかりにくくて恐縮ですが、太平洋の海流の流れと海水面の温度の図で、これが動いていました。エルニーニョとか黒潮とか北太平洋旋廻とか、知識と実物が一緒になるとやはり知的興奮があったりします。

東京海洋大で教鞭をとるさかなクン客員准教授のイラストつきカレンダーを配布してて、もらってきました。個人的に敬愛する人なので、ちょっと嬉しかったり。