スマホとタクシー

スマホを持っていないけど、スマホには音声機能があってスマホに向かってなにかいうとそれが反応するというのがある、たとえば「ハンバーグの作り方!」といえば調理の指示書が画面にでてくるような機能がある、というのは機械音痴なりに知っていました。しかしなんでそんな機能がいつ役に立つのか謎でした。両手がパン粉まみれでスマホに触れないとき・片手でナイフ片手でフォークをつかってるときの検索とか、拙い頭の中で考えたのですが、そこらへんはさておき世の中進歩したのだなあ、なんてことを勝手に想像していました。
バスよりタクシーのほうが便利な場合があります。でもって用があって、駅からタクシーに乗ったのですが、そのタクシーの運転手さんがこちらが行き先を聖路加病院までと告げるとスマホを取り出して聖路加病院とスマホに云うのです。どうもナビゲーションシステムとしてスマホをつかってるようなのです。ところが何回いってもなかなか認識しません。タクシーが動かないもんだからうしろからクラクションが短く鳴り、道はわかります、ナビゲートしますから動いてください、とお願いして、動いてもらいました。ちょっと進んで信号になったところでひっかかったので、そこで聖路加病院とつぶやくとやっと目的地までの最短距離が出たようで、一安心したのですが、ところが交差点を右折の指示が出ているのです。それをみて至近は左と知っていたのであわてて「いえいえいえいえこれだとてんで違う方向に行ってしまうので、左折してください」と告げて、結局こちらの指示に従ってもらい最後までスマホはつかいませんでした。無事到着できたもののそのかわりにちょっと肩凝りましたが。、
便利になることや技術の進歩は良いことなのかもなんすが、地図と進路は人間が判断したほうが良いような、なんて考えちまったんすけど、私が時代遅れの人間のせいかもしれません。