なぜかこどもの頃はつつじの花を摘んでほのかな甘みの蜜を吸っていた気がするのですが(吸ったあと花は持て余して捨てるのです)、いつの間にかそんなことをしなくなっていました。花盗人は罪にならないといいますが、盗むというのはその記憶が最初で最後かも。記憶があるということはやはりどこかで、やっちゃいけないことをやっていたという罪の意識があったせいか、もしくは、舌でも記憶してるせいか、その両方か。つつじより甘いものを知ってるはずなのにそっちを忘れ、たいして甘くもないつつじの味をうっすら覚えてるのは謎なのですが、脳内の記憶と舌って不思議です。