中華料理店にて

じゃじゃ麺というのは盛岡にあります。もともとは大陸から伝わったものをアレンジしたらしく、中華料理にも炸醤麺という類似のものがあります。中華料理店に入って、盛岡のそれを思い出し、あるかなーと探していたら見つけだせない間にオーダーをとりに来ました。「炸醤麺ありますか」と訊いたら「ありません」との答え。うーん、どうしようかな、とおもったら上を通過する人が即座に質問を変えて「炸醤麺麺作れます?」とにこやかに問いました。そうすると厨房に訊きにゆき戻ってくると「作れます!」との答え。
私はどちらかというとあるもので対応しちまおうとする・ダメならあっさり引く粘り腰ではないのですが、無かったらつくるという発想が咄嗟にできる・簡単には引かないしぶといところがあって、そういうところが人としてかなわないなあ、すごいよなあ、と感じちまうのです。もともとの性格とか育ちの違いとかあるのかもなんすが、つか、こういう小さな発見が、人付き合いの醍醐味なのかもしれないのですけど。
炸醤麺は美味かったです。
ただ幾らかというのを訊き損ねてしまい、いくらなんだろとちょっとどきどきしたのですが、さすがにそれほど高くはありませんでした。豆板醤と甜麺醤とひき肉ときゅうりですから、高くはなりようがないのですが。