数日前のめざましテレビが7時ちょうどは出産なさった安藤さんの話でした。スポーツ選手がスポーツの分野でニュースになるのはわからないでもないものの、今回はぜんぜんスポーツと関係なさそうなプライベートなところも含めての報道で、反響ってのをやってて、最初みた時にそんなおおきなことなの、ってのがありました。私はちょっと世間知らずで、咄嗟に「全国的なニュースでやるものなのかな」と思ったのですが、それは私がテレビより新聞を重視してなおかつスケートをみないからそんなこと考えるのかもしれません。
でもってお子さんを産む・子育てと並行して「仕事をする=選手活動する」、というのは結構すごいことだと思います。ただ一時的に母子家庭でも、家庭を持つ決断をするのなら「それはそれでいいじゃないの」ということになんでならないのかすごく不思議でした。ちゃんとした、お父さんが居てお母さんが居て、という家庭じゃないと、っていうのがうっすらみえてなんだかいやだったんすけど。あとなんだろ焦点のひとつとして「お父さんがわからない」ってのが焦点で、元コーチのところに電話したりしてる局もあり(父親捜しみたいなところを含め)私個人は一連の報道にけっこう違和感がありました。だってお父さんが誰かなんてお子さんが知ってればいい話で、競馬じゃないんすからなぜそんなことをするのかがよくわからなかったのです。
おそらくそれなりの覚悟をして仕事をしてらっしゃるかもしれないので詮索されるのは計算済みかもしれないのですが、しばらくしてその安藤さんの姿勢を支持するかどうか、ということを週刊誌がアンケートを取りはじめたのを知って(しばらくしてから撤回した)、どこかこの国は変だ、と思うようになりました。有名人だから詮索が許されるのかもなんすけどそれは裏返せば有名人を同じ人間扱いしてないのと同じなんじゃないのかな、と。




名古屋赴任時に親しかった友人が未婚の母になったことがあります。パートナーは自衛隊の人で海外派遣が打診されてたので籍を入れるより先に子を産みました(帰国後籍を入れていまは愛知県に住んでます)。それがあってから「いつ子を産むか」という生き方の問題、それと「どのように働くか」という問題は、おそらくぜんぜん正解はないんじゃないかと思ってます。それこそ親しい周囲や家族や当人たちがきめるべきことで、小姑的・評論的に第三者がどうこういうことはどこかヤボです。変だというのと同時に思いっきりヤボな方向へ行ってる気がします。気のせいならいいんすけども。