釘をさす、という言い方があるのですが、実際に釘をさすというのは刺される側がしっかりしてないとけっこう難しいです。絹ごし豆腐のような柔らかいものにかすがいをしても崩れるだけですし、木に釘をトンカチで打つ場合、木を硬いものの上に固定しないと難儀します。基礎的なものがしっかりしてないと、実はけっこう難しいものがあったりします。
人になにかを教える、というときにむずかしいのはそこらへんで、基礎的なものがしっかりしてるか・してないか、というのを見分けをつけとかないと「豆腐にかすがい」みたいなことになっちまいます。たまに、修正する・教えるという立場にまわり、なにがどうまずかったか、ということを伝えようとしても、それが伝わらないとき、おそらくこちらに伝える基礎がないか・先方に理解する基礎が無いか、どちらかの理由がないときで、いくらかもどかしさを感じたり。