高見盛関を気にしはじめたのはおそらく七年か八年くらい前かもしれません。気合いをいれる独特の動きをするのもさることながら、土俵際で形勢逆転して勝ったりということがあるので決して技術や実力が無いわけではない力士でありながら、不思議なくらい上位に進まず、なぜこの人は勝てないのだろう、というのが気になったのです。テレビのニュースでダイジェストで放映されると、どうしたかなとつい気になって観ちまって「おおー」とか「あっ」とか言葉にならない奇声を発するのですが、いつもハラハラしてました。テレビで紹介されなくなると翌日の新聞で勝敗を勝敗だけはチェックしてたのですが、やはり負けがこむと内心「うわー」とかつぶやいてました。力士というのは強いのが前提ですから力士をみてハラハラするのはあんまりいないかもしれませんが、どこかひっかかりがあり気になっちまってたところがあります。八百長とも無縁であったのも好感度高かったのですが、おそらくそんな器用なこと出来なさそうなところも、ちょっと良いなあと思ってました。


高見盛関のおかげでこの数年、場所中は相撲をちょっと楽しまさせていただきました。
年がそれほど離れてないせいもあったので、なんだか寂しくなっちまうなー感があります。