神田須田町の交差点に万惣という果物店がありました。東京の場合、万惣に限らず(京橋千疋屋、渋谷西村、新宿高野もそうなのですが)果物屋さんが軽食や洋食をだすことがあり万惣はホットケーキが有名で、小学生の頃に病院の帰りに食べさせてもらったことがあります。万惣は江戸期から続く100年以上続く老舗だったのですが、残念ながら去年の地震のあと、ビルの耐震性についての条例で、それまで無問題であったのが問題がでてきちまい現在地での営業が困難となり、休業中です。仮店舗でも再開してほしいところなんすが、難しいようで。時代が変わったといわれればそれまでですが、去年の地震は微妙なところで影響があります。

その万惣のそばに地名を示す看板があるのですが、崩した江戸文字で書いてあるのでおそらくあんまり用をなしてないと思われます。「可ん田(かんだ)」と読むはずなのですが、可の字はあて字で「ん」も「田」も崩してわかりにくくしてます。なんで崩すかっていったら反骨っていったらちょっと違うんすが、神田は職人街・町人街で、紀州とか長州とか江戸・東京以外の出の武士・支配階級に対して面白くないところがあるので、ここらへんの感覚、おそらく東京以外の人にはわかりにくいかもなんすけど同じ字をつかわないのです。

須田町のすぐ北にあるのが万世橋という神田川にかかる橋です。橋の北は秋葉原ですが地名は外神田といい、神田の一部であったりします。PC関連のものを買いにちょっと寄り道しました。

東京で育つと♪でかいデンキのあきはばらばら♪でかいデンキのイシマルゥ、というCMをたいていソラで歌えるのですが、そのイシマルは単独では生き残れず、いまエディオンという店になってます。改めて掛けかえられた看板を見るとあー時代が変わったなあ、と。


変わることが悪いわけではないと思うのですが、ちょっとさびしいところがないわけでもなかったりします。