ひねくれもの文化

勤務先と郵便局までに立ち食いそば屋があるのですが、昼に郵便局に行く途中に店頭にそば屋にノボリが出てて、そこに書いてあった新商品が「月夜のばかしそば」です。は?と思ってショーケースをみると、あたたかい月見そばに天かすと油揚げが入ってて、おそらくたぬきときつね、月見をあわせてシャレて月夜のばかしそばなのかなあ、と。月見状のたまごが相変わらずダメなのとカレーを昼に食べたばかりなので喰いませんでしたけども。
他にも東京には花巻そばというメニューがあって、あたたかいそばにもみ海苔を散らしたかけそばのことです。海苔が「磯の花」というので花巻そばというのですが、巻はなんやねんというとおそらくそばに巻くように海苔がこびりついたからそうなったのではないか、と。
「花巻そば」を「海苔そば」、「月夜のばかしそば」は「揚げ入り月見きつね」、とでもいえばわかりやすいのですが、そのように表記しないのはなんとなく野暮でみっともないせいかも。なんで野暮でみっともないか、説明できるようで説明できないのですがおそらくストレートには物事をいわない東京の東側のひねくれものの文化ってあるような気がしたり。
「好き?」と訊いて・訊かれて、「嫌いじゃないよ」と答えられて・答えてしまうような、じれったいところもあるのですが、そのひねくれ文化が好きか?と訊かれると嫌いじゃないよ、と即答してしまうところがあります。