丸の内駅舎

東京から新宿を経て三鷹甲府方面へ中央線というのが走ってます。

で、東京駅においては中央線利用者は私が大学生のころからアパルトヘイトされていて、地上3階以上の不便なところにあります。階段だと90段以上くらい。写真のうしろにみえるのが復元した地上三階建て東京駅丸ノ内口駅舎の屋根です。エスカレーターが8基ほどありますが、乗り換えや改札までが他の路線より時間がかかります。めんどくさいので私はよく地下鉄を利用します。

そのかわり中央線ホームからは復元したドーム部分が外からよく観察できます。カッコイイかどうかは判断がわかれるかもしれません。なんかこう、以前の角型のドームの駅舎を見慣れてるせいか両端の丸みのドームが違和感があります。

復元ドームの内部です。で、NHKでやっていた特番の影響で観に来ちまいました。過去の写真を検討して限りなく開業当時に戻したらしかったり。鳥のように見えるのは鷲のレリーフです。

でも鉄骨の接合部分のリベットまで真似する必要はなかったんじゃないかなあ、と。

中央線ホームの真下にはもともとあった赤レンガ部分が保存され触れるようになってるスペースが有ります。

丸の内の周囲のビルは耐震性の問題に直面したあと多くは建て替えを選択したのですが、東京駅は既存駅舎を生かして復元と同時に耐震化を実現しました。戦災にやられてたとはいえ鉄骨はけっこう頑丈で補強しながら既存のものを生かして復元されています。2階建てを3階建てにするにあたり3階部分はレンガ造りにはせず既存の構造を支えるレンガ積みの上に鉄骨鉄筋コンクリートで壁を作りそこに化粧レンガを貼っています。近くによって目を凝らすと増築部分がなんとなくわかります。地下は松が基礎として入ってたのですがそれを抜きあらためて躯体を作って支えてます。さらにミルフィーユ状にゴムを使ったアイソレータ(ブリジストンタイヤがCMしてます)とオイルダンパーで免震対策を行ってるのですが、震度7くらいなら耐えられるようになってるらしいっす。

でもって丸ビルの5階に展望スペースがあります。個人的なことを書くとお気に入りの小岩井のレストランがこの階にあるのですが、窓際に座れたときはそこからよく眺めてました。午前中は雨だったので、閉鎖されててちょっと残念。

丸ノ内口とは反対の八重洲口の大丸が増床オープンしてて

拡大丸というコピーがはられてるのですが、人間はダジャレから逃れることができないのかも。