桂枝雀師匠のできいた記憶があるのだけど、「つる」という噺で聞いたことをすぐに誰かにいいたくていいたくてたまらんひとがでてきます。それほどではないけれど、電話がかかってきてて点けてたテレビを無音にしながら(本人は消したつもりでいた)会話してたら画面にうつった宇宙に行く犬が目に入って、白い犬が脳内にこびりつき、相手の会話が一瞬なにをいってたか聴き取れなくなって、(犬がっていいかけたのか)なぜか咄嗟にいの字まででそうになって堪え、あー人間って器用じゃないのだな、と思わされました。いや、人間じゃなくておれだけかもしれないのですが。疲れがたまるとひとつのことに集中できなくなるうえに、刺激を受けたらそれをすぐ吐き出したくなるのかなあ、と。
集中といえば、会話しながらおでんを食べるとおでんに対しての集中力を欠き大根を唇につけてあちちとなったりする一方、電車の中で新聞を読んでるときは走行音は気にならずに目で活字を追えるので、脳内でどう集中に対してスイッチが入るのか、不思議なんすけど。