あちこちほっつき歩いてますが本日は浅草です。いや、浅草で時間がないのに途中下車しました。

隅田川のほとりは隅田公園という公園になってます。橋の手前に停泊してるのは水上バスで浅草と竹芝・お台場を結びます。水上バスといっても遊覧船に近くてけっこう良い値段をとります。

隅田公園を北に上がるとあるのが東武鉄道の鉄橋です。橋のすぐそばに東武の浅草駅がありまして橋と駅のあいだが急カーブになってるので減速する必要があって、東武電車はゆっくり鉄橋を渡ります。それがまたすごくのんびりとした光景に(ほんとは)なってます。

東武の鉄橋を越えた、隅田公園の中の北のほうのテントで現在興行中なのが平成中村座です。実はそれを観に来ましたっていいたいところですが、残念ながら今日は単なる寄り道です。平成中村座というのは18代目中村勘三郎丈らが立ち上げたここ10年の歌舞伎興行のプロジェクトで演目は歌舞伎ですが演出や俳優は必ずしも歌舞伎畑の人とは限りません。また必ずしも常設の建物の中での興行でなくいままでも浅草寺境内や名古屋城二の丸、大阪城西の丸などに仮設テントを建てそこで芝居を打つことをしています。私は大阪平成中村座の法界坊の映像をみて歌舞伎に開眼しました。そのあと実際に歌舞伎座へ足を運ぶようになります。たいていは歌舞伎座の一番上層部の千円程度で観れる座席が保証されてるわけでない安い席で、運が悪かったら壁に寄りかかりながら舞台を眺めてました。あんまり良くないことがあっても、舞台に集中してるときは気分は切り替わります。そういう意味で歌舞伎って私にとっては本と同じで麻薬のようなものです。でもって中村座からはじまったのでいちどこのテントの中の公演をみてみたいところなんすが、思ったより良いお値段で身分不相応かも。

なにが嬉しいって、中でやってる太鼓の音が外に漏れてて、聞こえるところっす。いいっすねー。歌舞伎座なきあと、歌舞伎は東京では常に打たれるとは限らなくなってきちまってるんすけど、今日は観たわけじゃないんすが、なんだろ芝居が行われてるってのがわかっただけでもよかったっす。壊れたと思ったオルゴールが再びなりだしたようなそんな感覚なんすが。

平成中村座の前の山谷堀あと。以前は隅田川につながってて、写真の先は吉原です。吉原の入り口はこの山谷堀沿いにあって、お金持ちは浅草橋あたりから船に乗って隅田川をあがり、山谷堀を西へ向かっていったんすが、いまはご覧のように埋めたてられてます。この先の吉原はいまだに風俗童貞なのでいったことはないんすがいまはどうやって行くのか正直知らなかったり。地下鉄駅はないので都バスで行くのかなあ。

時間が迫ってたのであわてて地下鉄に乗るために吾妻橋のたもとへ。
東側を眺めるとこんな模様。なんの報告かわかりませんが、スカイツリーはほぼ出来上がってます。


以上、秋の日の、隅田公園周辺の記録でした。