愛宕山男坂

いまはもうそれほど流れなくなりましたが、鉄道唱歌というのが特急に乗ると以前はよく流れてました。「汽笛一声新橋をはやもわが汽車はなれたり、愛宕の山に入り残る月を旅路の友として」というやつなんすけど、そこにでてくるのが愛宕山です。新橋の南西側にあります。うたってる人は進行方向右に座ってたのかもしれません。入り残る月、というからには愛宕山に月がかかってたのかなあ、と。
もっとも歌詞に誘われたわけではなくて都バスから眺めることのできるこのこんもりした森が前から気になっててとりあえず好奇心を満たすために寄り道したパターンです。

山っていっても、標高は30メートルありません。ただ江戸から明治にかけて、やはり目立ってたのかもしれません。いまからは想像できませんが。
上にあるのが愛宕神社です。京都の愛宕神社と同じ火の神様になります。で、微妙に違う点は武家の信仰が篤かったので、ここ神社から勧請した愛宕さんが日本のあちこちにあることです。

男坂です。讃岐・丸亀藩曲垣平九郎が馬で駆け上がり、山上の梅を手折って家光に献上し、そのことから馬術の名人として名を馳せた、という故事から出世の階段とよばれてます。けっこうきつめっす。
自分の上を通過した人が小さい会社ながらも20代の終わりからそれなりの役職について出世したかわりにプレッシャーがあったり眠れない夜を過ごしてたのを知ってるので、そこそこ仕事がきちんとできれば良いや、と思ってて進んで出世しようとは思っていませんでした。でも年相応の仕事というか、任されたミッションは完遂したい、というへんな野望はあります。出世をしたい、というつもりはあんまりない中途半端な気持ちで登頂開始。

1分もかからずに一気に登って(86段)振り返るとこんなながめ。すこしだけ怖いかも。さすがに登ってる最中にうしろを振り向く度胸はありませんでした。出世と度胸は深く関係するのかどうかわかりませんが、目標に向かってるときに振り返らないほうがいいのは似てるかもしれません、って、そんなことはないかな。

山上にあるのがみなさまのNHK放送博物館。うしろのビルはよくよく考えれば不思議な名前の愛宕山ヒルズ。あたりまえのことですがあっちは山とヒルがあるせいか、本家の愛宕山より高いです。


愛宕神社にいたねこ。神のつかいかどうかはわかりませんが

なんだかやりたい放題というか、

出世階段をどうやって登ったのかわからないっすけど、うーん、たしかに器は大きそう。