理解されないかもしれない癖

生まれ育った街では買えない本も、神保町だと不思議と買えました。ポーカーフェイスというのをいちばん最初に覚えた・鍛えた・身につけたのもこの町かもしれません。なにくわぬ顔してえっちぃ本を買って、電車に乗って帰った過去があります。袋からだしてページをめくったときの次のページの妙な期待感とどきどき感というか別に悪いことをしてるわけではないのだけどこっそり悪いことをしてるような背徳感は、10代後半の私には少し強めの媚薬のようなものであった気がします。
そういう刷り込みがあったせいか、べつにえっちぃ本でなくても読みふけってしまうような本を開いて、次のページではどうなるんだろとか期待しながら読んでページをめくるときは、ひょっとしていけないことをしてるかもしれないという背徳感というかなんともいえない、けど快感と紙一重のちょっと妙なうしろめたさを感じることがあったりします。理解されないかもしれないことなんすけど、あー、へんな癖つけちゃったなあ、と思ったりするのですが。