山種美術館で改築中の歌舞伎座にあった日本画洋画を展示してて、画家が贔屓の役者のために描いた打掛の下絵とかの絵画も一部もあったしりたのですけど、特にそういった個人的つながりが生んだ絵画が素晴らしくてちょっと見入っちまいました。もちろん日本画をちょっとは知ってる大家の名画も素晴らしいことは素晴らしいのですが、それとはまた別にビジネスではない(言葉にするとすごく陳腐なのですが)好きな役者のために頑張る芸術家の一途さというか真面目さというか真剣さというか絵というのは人の意図が出るというか愛情がひしひしと感じられて面白かったです。でもってそれらは一時的なものではなくて色あせることなく時間を超えて残ってるので、息をのんじまったんすけど。


もしかして人というのはかたちはどうあれ愛情を注ぐ相手ができると知らず知らずのうちに真剣になるいきものなのかなあ、などと脱線しながら美術館をでました。