記憶に間違えなければ、私が子供の頃は地下鉄に冷房がありませんでした。千代田線などでは小田急から入ってくる車両はクーラーが入ってても信じられないことにいちいち代々木上原で切ってたのです。トンネル自体が冷房で冷やしてる、という話だったんすが、JRから入ってくる車はドアが開くと帳消しするかのようにもわーっと床下から暖気がよくあがってました。車内に扇風機があったことはあったんすが、ずっとあたっていられるわけではありません。あさっての方向を向いた後、しばらくしてこっちへ向いて、そのあとまたあさってのほうへ、っていう周期的循環です。ようは涼風がたまにしかこなくて、にっちもさっちもいかない暑さが間断的に続くわけっす。満員電車の中では次の涼風が来るまではけっこう大変だった記憶があります。
ダメージは一回にばーんてくるほうがいいのか、間断的にきたほうがいいのか、っていうことを小さいころから考えてはいるのですが、正解があるような無いような。
なんかこう、ちょっと弱気になってるときほど間断的にくる小さなダメージがじわじわ、っと身に堪えます。肝だめしの前、幽霊の出る怖い話をきいたあとに、かすかな音が気になるような、そんなのと似てるようで似てないかもっすが。