つけめん

東京育ちなもんですから、ラーメンといえば醤油です。でも、ラーメン自体はそれほど好きではなく、むしろそばのほうが好きです。ひとりだったら絶対入りません。ただ同行者がいればまあ、ラーメン屋は入ります。なんとなくついてったほうが悪いのですが、たまにはいいか、って思ってラーメン屋さんにはいりました。
で、ラーメンの事情に詳しくないので、つけめんってのがよくわかりません。でもまあ、ラーメンの麺をつけだれで食べるんだろうなあ、てなことぐらいは見当がつくのでたまには珍しいものを喰おうか、とおもってそれを頼んでみました。しばらくくだらない話をしたあとに、でてきたのは、麺はラーメンの麺でしたが、つけだれの中によりによって温泉卵が入っていました。個人的にこの温泉卵ってのが生卵と同じくらいに苦手で、それを知ってる相手は代えようか?っていってくれるのですが、そこで代えてもらったらなにか負けのような気がしたのと、三十路男がいまさら子供みたいなこともできないよなあ、ってんでそのままチャレンジしてたべました。食べましたっていっても、おそるおそる、麺で黄身をつぶさないようにです。
正直、苦手より、見栄のほうが強かったっす。でもなんかこう、めしを食ってる気にはなかなかなれませんでしたが、なんとかあらかた食べ終わったときには、妙な達成感がありました。ほんと馬鹿みたいな達成感なんすけど。