省力化できないもの

料理ははわりと好きですが洗濯と掃除は得意なほうではありません。それでも掃除は雑木林の中で育った子なので花びらや落ち葉掃除などは心得てますし、風呂掃除も嫌かというとそうではありません。
ただたまにめんどくさいなあ、と思うのが洗濯です。絡まった洗濯ものをひとつひとつ分別しピンチでとめたり、なんてことをしなければなりません。日本人はなぜこの分野で技術革新をしないのかなあ、ってのが謎なのですが、足らない頭でピンチでとめる作業まではどう考えても技術で省力化のやりようがないよなあ、なんて部屋干しの洗濯物をピンチでとめながら考えてました。


めんどくさいなあ、と思いつつやらないとまずい作業は勤務先でも家でも淡々とこなすのですが、いちばんめんどくさいなあ、とおもってるのがかわいた洗濯物をタンスの中に入れる作業です。これもやっぱり省力化できません。いそがしいときに無造作にベッドの上に放り投げて、なんてことをしたことがあるのですが、その事実を忘れると自分の寝床から洗濯済みだけどかわいくもないブリーフが発掘される事態になります。一回それを経験しちまうと「こんな情けない自分を認めて生きていけるか」などと殊勝な考えが思い浮かぶのですが、めんどくさいことに変わりはありません。そういや昔っから片付けって苦手だったよなあ、なんて回顧に浸ってもしょうがないのですが、ひょっとしたらそばにだれかがいたらこういうのも楽しいのかなあ、などと未婚・同棲未経験のおじさんは勝手に想像するのでした。