六本木に行ってたんすけど、すこし時間が有ったのでプチ撮影会を挙行。
故・黒川紀章さんの晩年の設計の新国立美術館です。

でかい建物なんすが、こんなふうにガラスのカーテンウォールで構成された外観になってるのは主に南側だけで、奥のほうは実用的な建物です。ガラスの向こうには吹きぬけがあって、その奥に大きな展示スペースがいくつもあります。実用的、というのはこの美術館は所蔵品がありません。公募作品の美術展をここで開くために作った、っていったら微妙に違ってくるのですが、コレクションをもたないので常によそからの搬入を意識して作られてるからっす。それを美術館というか展示場というかどうかはそれこそ人によるんすが。この外観で実用性を意識させない、ってのは、さすがっす。
入り口は円錐形のところっすけど、この円錐というのを黒川先生はお好きなようで、逆円錐の構造物(カフェ)を吹き抜けにつくってあります。正直、この入り口もその吹き抜け内の円錐の構造物も好き嫌いがあるかもしれません。ああ、めんどくせえ、正直に言うと、曲線と四角で構成されてる構造美のある建物に、円錐のこの入り口が建物の不協和音を引き起こしてる気がしてすこしかっこ悪いなあ、と思ってます。
内部からみるとこんな感じ。ゴッホ展をやってたので、人が多かったです。

曇りの日の昼間でこんな感じの明るさ。たぶんガラスに遮光の加工をしてるはずです。陽がさんさんと差し込むと暑い・焼けてきちまうからあんまりこのましくはないのですが、かといってスケルトンにしてガラスをつかうぞ・吹き抜けを作るぞ、っていう以上は、この程度の採光はやむをえないのかなあ、と。ただたぶん晴れた日や夕暮れ時、夜になると、もうちょっと雰囲気が異なるかもしれません。湾曲したガラスのファサードのメンテナンスってことのためには仕方ないんすが、取り付けられているメンテナンス通路(キャットウォーク)が少しうるさいかなあ、色的になんとかならんかったのかなあ、という印象。でもほかにやりようがないかなあ、ってなことをしろーとは思いました。
なお、展示室に入らない限りは無料です。


ブラタモリでもやってましたが、もともとは東大の生産技術研究所があったところで、

でもって、もとをただせば戦前の陸軍歩兵第三連隊(2.26事件における反乱部隊)兵舎です。その建物の一部が別館になってます。さらにさかのぼれば宇和島藩の伊達家の屋敷なんすけども。

お約束の階段。上が陸軍が作った道路、下が江戸時代の道です。ミッドタウンから美術館へ行く途中にあります。



六本木のミッドタウン裏の檜町公園です。やはり大名(毛利家)の屋敷跡です。

なんだかさいきん池ばかりアップしてる気もしますがそれはさておき、

私は色気づいてませんが、世の中ほんのり色づきはじめてます。