人を介していろんなことを耳に入れることがあります。メモするまでもないことはいちいち記憶してるわけにもいかないのでどこか頭の隅っこに入れておくだけの「聞いたけど聞かなかったフリ」というのをするようになりました。なんだか知らないうちに会得してたことです。


札幌で仕事してる同級生の友人がいるのですが、業界が違うその友人の勤務先の言葉・警句を教えてもらったのですが「一つは押売り、二つは強制」ってな言い方があるらしいのです。だからなにかしら用意するときはその勤務先ではなるべく選択肢は三つ以上用意しておくのだとか。押売り、って言うのはいいえて妙で、ひとつだけ主張すると聞いてるほうは壁を作りかねず、壁を作られるとそれをほどくのも大変なわけで。確かになにかをお願いするとき・条件を呑んでもらうときとかに、腹案や譲歩の糊しろなく正面から「これで」と押してもうまくいく確率はなんとなく低いですし。
ちょっとこの話は印象に残りました。


耳に入れる話でも他人が会得してるものって、ピリッとなにかが効いてるような鋭さを感じるときがあります。そういうものはメモするまでもなく、頭の中にきっちり刻みこまれやすいっす。