向島から浅草へ

朝早く起きちまい、午前中は余裕があったので向島へ。向島というのは墨田区にあります。


まず百花園へ。百花園自体は小さな植物園で、四季を通じてなにかしら咲いてます。春先に行ったのははじめてかも。でもって、

この時期お約束の、あやめ

ふじ
そして花ではありませんが

いろはもみじの一種で、青崖という種類です。春先の新緑のとき?はこんなふうに赤い葉なんすが、どんどん青くなって、でも秋になるとまた赤くなり、落葉します。青くなったり赤くなったりと人間のようですが、そうなる理屈はあるとしりつつ、現象だけみてるとなんか不思議っす。
次いで、長命寺というお寺へ。
向島は浅草のあるほうからみて隅田川の「むこう」で、隅田川の東側一部を指します。で、ここらへんは江戸時代は「ちょっくら出かけてくる」場所でもありまして、隅田川さくらや百花園への花見のほかに雪見の場所でもあったようです。実際、芭蕉がここで雪見したかどうかはともかく、長命寺には「いざさらば 雪見にころぶ ところまで」という芭蕉の句碑が残ってます。

で、長命寺は(ほかに十返舎一九狂歌の碑とか、将軍様が飲んだ水を汲んだ井戸があるとかそういうのを除けば)すごく普通の寺です。
困ったことに(といいつつ誰も困ってませんが)寺よりも有名なのが門前の桜餅です(その桜餅屋さんの二階に住んでたのが正岡子規)。桜餅というと東京の東側の場合、長命寺という言い方をすることがあります。

ここのは、白です(ブログのネタとして買いました)。葉も食べることが可能です(でも三枚もついてるのをみると、食べるためというより保湿なのかなあ、という気もします)。江戸時代から続いてまして名物でこのあたりが舞台の歌舞伎「法界坊」のなかででてきたりします。
向島から浅草へ渡る桜橋の上からスカイツリー

東京スカイツリーは育ちすぎた竹の子のように着実にけっこう伸びてます。ちなみにあの場所は以前は東武鉄道の貨物駅でした。沿線の貨物を浅草の手前で降ろしてたのです。運河がそばにありまして、船に載せかえるのに便利な場所に貨物駅を作ったのです。正直川のそばで地盤が固いところではないので(しっかり基礎工事をしてあると思うのですが)いまさらながらあんな高いもの立てて大丈夫なんかなーと、シロウトは考えちまうんすが。
橋を渡って、浅草へ。
浅草寺は現在まだ営繕中です。

でもって、最後に浅草駅前からの景色。

いまはこんな感じで、アサヒのオブジェといいなんべんみてもなんとも不思議な光景なんすが。