はないちもんめ

こどものころはそんなに気にならなかったのですが、大人になってから意味がわかることってあります。いちばんひっかかってるのは「はないちもんめ」っすね。あれ、たぶん「いちもんめ」は通貨の【匁】で、「かってうれしい」「まけてくやしい」ってのは値切り交渉とか売買なんだろうなー、と。なんで隣のおばさんが出てくるのか謎ですが。「あのこがほしい」とかいう言葉からすると置屋のおばさんなのかなあ。


で、小学生低学年のころ(だったと思う)、雨の日なんかに校庭が使えないとき「はないちもんめ」が休み時間になぜかはじまったんすよ。「あの子が欲しい」でいちばんに指名されると妙に嬉しくなり、逆になかなか指名されないとちょっと悲しい気分になったんすが、そのことを「はないちもんめ」の文字をみるとたまに思い出します。ささいなことなんすけど、好かれる・好かれない、選ばれる・選ばれない、ということの記憶というかそれにまつわる悲嬉って、なかなか消去できないっす。