試験シーズンです。
試験というのはできれば避けて通りたいものですが、なんどか受けてきました。

いちばん記憶に残ってるのは入試ではないけどある試験を受けたときです。前日から京都入りし上京区の宿をでたときにはそれほど降ってなかったものの、伏見区の試験会場へ向かおうとすると、くるぶしあたりまで冠水状態(たぶん京都って上京区から南へずーっとなだらかな坂になってるのではないか、と疑ってます)。駅からじゃぶじゃぶと水をかきわけて試験会場へ行き、靴を脱いで裸足で試験を受けました。そんな経験、それが最初で最後です。
丸一日がかりの試験終了後に夕食を食べるために入った定食屋さんで靴を安めに売ってる店を尋ねたら逆になにがあったのか尋ねてきて親切に靴屋を教えてくれたほか、厨房にきこえるように「ご飯大盛りによそってあげてー」と付け加えてくれました。びっくりして恐縮しながらそのおかみさんとしゃべりつつ夕飯をたべたのですが、会計時に大盛りの分を含めて出しても定価しか受け取ってもらえず、深く敬礼して店を出てきました。
今から思うと見知らぬ地にやってきたこちらをリラックスさせようとしてたんだと思います。


見知らぬ地でうけた自分が受けた厚意っていつか誰かにかえさなきゃ、なんていつも試験シーズンになると思い出しつつ、いまだ果たせずに居ます。