イトーヨーカドーというスーパーがあってそこで口酸っぱく云われてるのが業務改革というやつです。衣料品店からはじまったのに経営陣が休日にヨーカドーへ行って自分の欲しいワイシャツがなかったっていうエピソードからはじまり、何で欠品を起してしまうかというところから在庫管理の話になって有名な「単品(ごとの)管理」の話になるんすけど。でも、つい最近知ったのは分野によっていまひとつ巧くいってないらしく、原因としてよく言われいてるのが成功体験にとらわれてるからだ、っていうやつです。言い換えれば自分なりの「成功の経験知」をもっていてそれでもっていまおきてる現象や物事を解釈したり判断したりするので対策がピントはずれになっちまい、まったく巧くいかないってことのようなのです。
思い当たる節はあって、以前巧くいったときはこうだったんだよ、と親切心でよく教えてくれる先輩や上司がいるのだけど、ヒントにはなってもよくよく聞くと現在と環境が違いすぎてそのあてはめが巧くいきそうにないってこともあるし、違うことをしようとするとたまにうっすら軽く抵抗にあう。ひょっとしたら年をとるほど経験知ってのに重きを置くようになるのではないか?なんて考えてます。経験知とか公式のようなものを手に入れてしまったために、その公式では解けないものが有るってことがなんとなく発想に無いというか、対応できなくなるような、そんな感じ。あー、ひょっとして、視野が狭いってこういうことを云うのかな、と思うのだけど、そのうち自分も視野が狭くなってくんだろうな、と思う。それがこわいっす。