キスより簡単

手を握るっていうのは、強く握られるとなんだかそれだけで嬉しいってことがあると思います。信州戸隠の忍者屋敷でちょっと危険なところがあって、スキだった相手から咄嗟に手を握ってくれたときってのも嬉しかったし、なにげなくベッドの中で手を握ったときってのも嬉しかった。なんで嬉しいかっていえば手を握るってのは好意の単純な確認作業だからで、好意がなかったら普通手を握ったりしないと思います。
もう一つ、相手に対する信頼関係ってある気がします。その確認が手をを握るってことじゃないかなー、と。


騎乗位ってのがあって(←良い子の皆さんは判らなくていいです)個人的にはいちばんそれが興奮します。比較的自分で動く余地があるし場合によっては動いて快感をコントロールできやすいからです。で、人によって違うかもだけど、騎乗位でも自分が乗っかってる状態で後ろに倒れこむようなのがいちばん感じます。この体位をほんとに騎上位というのかどうかは知りません。で、個人的には興奮するだけじゃなくってこれをやることで相手の信頼を確認するってのがあります。これをやると本気で下半身が良すぎるから止めて、っていう感じなんですが、このとき相手に手をしっかり握って貰ってないと倒れこんでしまうので信頼がないと体験できないんすよ。つまるところ、相手が絶対手を離さないっていう確信がないとできない。
何度か書いてますが、それほど経験がなかったころに「付き合わない?」って言い寄ってきたセフレみたいな存在が昔いて、そのときにこれをはじめて試しました。信じてよオレ絶対手を離さないから、っていわれて試すように促され、正直それに恐怖がなかったといえば嘘になります。でもそのとき気持ちよかったし思いっきり乱れたのは事実で相手はかなりよろこんだ記憶があります。セックスに対してレパートリーが増えたのは事実です。乱れるのはあたりまえっていえばあたりまえで、自重で相手のブツがしかるべきところを刺激して、さらに不安定な体制なので身体が相手の動きと自らの動きで左右するのでさらに快感がますのだから乱れて当然だったんすけども。
自分で快感をコントロールできないとどこか恐怖を感じるので別の意味で恐怖を解消するために握って貰ってのも安心できました。安心して乱れるっていうのは変ですがこのとき相手が信頼できたから乱れたって側面はありました。


以来、セックスってなんの保証もない、けど、相手を信用して貸し借りをつくるような妙な信頼感がセックスにおけるナニかを左右することってあるんじゃ?と思うようになったんすけど。それとセックスのときの手を握る行為って(それがどんな関係であれ相手を少なくともそのときは信頼してるし愛してるよ、との)キスより簡単で判り易い相手へのメッセージじゃねーかなー、ということも気がついたです。
手を握るってほんと重要だとおもうんすよ。


たぶんこういうところ、同性愛も異性愛も一緒じゃねえか、といわれると、そうなんすけどね。