昨日の毎日に喜味こいし師匠のインタビュー記事が出てました。ちょっと気になったので引用。

「一番いかんのは、たたく漫才です。テレビによく出てるコンビが何かゆうたら、パシンと相方の頭をたたくでしょ。たたかんでもいいと思うんです。人気もんやから、子どもが見てたら、まねします。たたくのも、ポンと肩をたたくぐらいやったらいいけど、頭ばかりたたく。あれは、なんとかやめてもらいたい。これも、ひと高座の間に10回たたくなら、2回ぐらいにしてほしいですな」
4月2日毎日jpより転載

これ、すごく同感なのです。この記事読んで「欧米か」の人たちがなんで面白いと思えなかったのか見当がつきました。頭を叩くっていうのに、自分の中で抵抗があったのだと思います。正直、テレビで頭を叩くのをすこし控えめにして欲しいのですが、こういう感覚は少数派だろうなー、とテレビを観てて思います。推測ですが、親しい相手なら突っ込みのために叩いて良い、というのはたぶん吉本がひろめたっていうかたぶんダウンタウンが先鞭をつけたと思うのだけど、ダウンタウンの場合松本人志というひとがナンセンス系を絶えずいうので「もうやめとき」という抑止のための叩きであってぜんぜん突っ込みの叩きではないのです。それがいつの間にか「突っ込むときは叩いてもいい」というふうになっちまった気がするのです。言葉でなくて動作で突っ込んでますよー、っていうことが表せるので簡易で判りやすくてみんな多用したはずです。


叩くほうは突っ込みの感覚で悪気はないのだろうけど、叩かれるほうは正直へこみます。私は別に芸人でもないですけど、ボケたわけじゃないときに相手から頭を叩かれてひいてしまってごめん叩かれるの苦手やねん、と伝えたことがあります。
や、信頼があるから叩くってのはわかってるんすけどどうしても怒られてるわけじゃないのに叩かれるのだろうと考えたりとかしちまい、叩かれるという動作がどうしても理不尽に思えてしまうのです。理不尽ってのが、すごく嫌いで恐怖で、子供のころから全然耐性が育ってないみたいです。