社会人になって間もないころ、問題のある女性の先輩が大阪の勤務先にいました。いつからそうなったのか知らないしすべてを知っては居ないのですが、けど強烈な印象がありました。


いちばん最初に洗礼をうけたのはその女性が書いた伝票をめぐって質問が有ってその質問をしようとして声を掛けたら、どうも考え事をしていたらしく「考えがまとまらなくなったじゃないのどうしてくれるの!」と、きれられたのです。そんなこといったって何を考えてるのかなんか外見で判断できないわけで、腑に落ちないので別の先輩に相談したら、ああAさんはそういう人やねん、ですまされちまった。その人は何かが巧くいかないと全然非がない相手や周囲に巧くいかない理由を転嫁したりすることで有名で私が受けたのはまだ軽いほうで、「うまくいかないことが続くと泣いてしまうんよAさんは」なんてこともあったらしい。
またちょっと機嫌をそこねると論理の飛躍があってだからあんたは○○なんや!と、けなすことも多かった。強烈に覚えているのがうまく関係が築けたのかな、と思った矢先、すれ違いざまに会釈し、咄嗟に
「オツカレサマデス」
といったらその社交辞令の言葉をとっつかまえて、
「アンタねえアタシはまだ仕事あるねん、疲れても仕事あるんや、気ィ悪くなることいわんといて」
と続き、遠まわしにこれだから○○は×はいいけどほんとにダメねっていう関係ないところに飛び、
「何で気がつかえんの?」
って言う批難になった。こういうときは理不尽だけど頭を下げて嵐を避けるしかなかったです。



単に鬱屈してるときに誰かに当たって気晴らししたいんかな?なんていうふうに考えるようになったのは、だいぶ後です。
しばらくしないうちにいろんな人から話を聞き、不快になる原因をこっちに向けるなと相手を威嚇しておきながら仕事以外の面でも周囲の人に対して、もちろん褒めることもするのですが不快な評価や表現を他人に平気でしてる、なんてことも判ってきた。何様のつもりんだろうなんて思ってたのですが。人間は防衛反応があるからだとおもうんすけど、彼女より年下のある程度の割合の人が不用意に関わりたくないと考えてその人からなるべく離れようとしました。なんのことはない、いつ自分のせいにされるかわからないし、不快なことに直撃するかわからないからです。で、当然、後輩からも嫌われるし周囲から必ずしも好かれもしなかった。
大阪を離れてからは動静を聞くことはまたにあったのですけど、ことは進行してて暫らくしてから深刻な状況になってたらしく、うまくAさんを操縦というか補佐してたBさんが寿退職したあとはほんとににっちもさっちも行かなくなっちまい、そのBさんのかわりにAさんについた人がある日職場放棄の形で離脱してって段階になって、Aさんは慰留もされずに退職したっていう話を東京に戻ってきてからきいたのですけど。



最近Aさんを知ってる親しい先輩が研修で東京へきた折に、この間Aさんをあべのでみかけてんけど多少老けとったもののあまり見た目はかわってへんねん、話もせんかったけど、なんてことを問わず語りで教えてくれました。私にとってはAさんはこういうふうになりなくないなー、というモデルの一人ではあるんですけど、その末路?がけっこう気になります。
当時は未婚でしたが既婚なのか?とか、なんか新しい職場でも周囲に対して身勝手な「空気嫁」的に雰囲気をかもしだして、傍若無人なことをしてるんじゃないか?とか、ちょっとだけどうでもいい下種な人力詮索をその先輩と先日してました。