宮島入島税

世界遺産厳島神社や、宮島の自然環境や文化財を守るため、廿日市市は来年秋にも観光客らから法定外目的税として「入島税」を徴収する方針を固めた。文化庁によると、世界遺産保護を目的とした徴税は全国で初めて。
宮島には、国内外から年間約300万人の観光客が訪れるが、最近では神社周辺の松枯れが目立っている。2004年9月の台風では、舞楽奉納時に奏楽される神社の国宝・左楽房が倒壊し、約7億9000万円の修繕費のうち、約4000万円を合併前の旧宮島町が負担するなど、財政負担が大きい。真野勝弘市長は昨年10月、世界遺産保全のための新税導入を公約に掲げて当選した。入島税は環境協力税として導入する方針で、4月からプロジェクトチームを設置、税額や対象者などを検討する。
2月13日付読売新聞より転載


何に何で税金をかけるか、ってことは、重要です。
ガソリンをつかうカーユーザーが道路整備で恩恵を受けるからガソリンに対する高い税率を負担してても今までは沈黙してきたのです。繰り返しになりますが、本筋は道路整備に使わないのならば下げるのが筋でしょう。ただいきなり下げるのはベストとは思いませんけども。
宮島の入島税は世界遺産保全のため、という大儀名分はありますが、厳島神社に参拝するのになぜ税金をかけるのだ?ってことが謎です。崇敬の念の発露になんで税金を払わねばならぬの?っていう疑問、そこさえクリアすれば案外実現するかもです。似たような事例に京都仏教会が一致団結して反対した古都税がありますが巧くいきませんでした。京都市が寺社の参拝参詣になぜ税金をかけるのかってことを最後まで納得のいく説明が各宗門徒や寺社に対してできなかったはずです。


よくわからない、謎な税金は有ります。
あまり知られていませんがこんにゃくいもの輸入には990%の関税がかかっています。参考までに砂糖が270%の関税です。砂糖に関税をかけるのは甜菜を栽培する北海道と主産業が製糖である経済力の強くない沖縄の両地域の産業保護って言う理屈なんでしょう。誰もが納得すると思う。けど、こんにゃくいもになんでそんな高率の関税なのか謎。誰でもいいからこんにゃくについて突っ込んでこの関税の謎を説明させろ、と思う。群馬出身の首相が多いから政治力でそうさせてるのか、こんにゃく問答になりそうだからさけてるのかどちらかか。
ちと、このこんにゃくいもへの税金のかけ方をみてると、税金のかけ方って恣意的な側面があるんじゃないか?と疑っちまうのです。国会でガソリンを下げる下げないの議論の前に、出来れば公平な税のありかたってのを議論して欲しいのですが政治って難しいのかな。