ある晴れた日に

プッチーニ 歌劇《蝶々夫人》アレーナ・ディ・ヴェローナ [DVD]

プッチーニ 歌劇《蝶々夫人》アレーナ・ディ・ヴェローナ [DVD]



蝶々夫人」というのはプッチーニのオペラです。


昔、長崎に蝶々夫人と呼ばれる美しい女性がおりました。
長崎に入港したアメリカ軍の軍艦でやって来たピンカートンという軍人さんの恋人になったのがその蝶々夫人だったのですけど、ピンカートンは数年後米国へ帰らなくてはならなくなりました。当時米人は日本人妻を連れて帰れなかったので、ピンカートンは蝶々夫人を置いて帰ります。
残された蝶々夫人アメリカの軍艦が今日は入るか、明日は入るかと夫ピンカートンの帰りを待ち続けますが、そのうち蝶々夫人は病気にかかってしまいます。
で、ある日に米国船が入港してきました。
ここで歌われるのが第二幕第1場に『ある晴れた日に』という有名なアリアです。
帰米した蝶々さんの夫ピンカートンはもうこの家に戻ってこないといい張るスズキに対して、夫であるピンカートンの帰りを信じて疑わない蝶々さんが歌う有名なアリアなんですけど、本来は空想の世界が現実に起こっているような感じで、蝶々さんが独りで歌いきります。期待がもう膨らんでしょうがない感じなのですね。





邦訳はこんな感じです。



(♪ 蝶々さん)
ある日、海の彼方にまっすぐな煙が立ち上るのが見えるの。
そして、船が現れるの。後にその船が港にはいると、
(伴奏で大砲を模した大太鼓が鳴る) 入港の号砲が鳴り響くの。
見えるでしょ? 彼が来たのよ!
でも迎えには行かないのよ。行かないの。
丘の縁に居て待つの・・・待ち続けて・・・それがどんなに長くなっても私は平気よ。
そうしてると、一つの小さな点のような人が、町の群衆から抜けだし、丘を目指してくるの。
誰? 誰なんでしょう?
そして到着したら何て言うのかしら? 何て言うの?
遠くから「蝶々さん」と呼ぶのよ。
でも、私は答えることなく隠れたまま・・・
ちょっとした悪戯よ、
再会した途端に死んでしまわないように、
そしたら彼は心配する余り、
こう呼ぶの・・・ 呼ぶのだわ、
バーベナの香りのする可愛い妻』って・・・
この名前は彼が私に付けてくれたの。
(スズキに向かって)
これらの事は全部本当に起こるの、誓ってもいいわ。
あなたは心配していなさい・・・
でも、私は絶対に信じて待つわ!



この邦訳は
http://www.at-nagasaki.jp/nagazine/hakken0411/index2.html
長崎ウェブマガジンナガジンより転載





なんかこう、これでもいいのですが、ちょっと工夫してみたくなります。
もしDVDかCDをお持ちでしたら次ぎの訳文を参考にしてみてください



長崎弁に変換してみました。




(♪ 蝶々さん)
ある日、海の彼方にまっすぐな煙ば立ち上るのば見えるの。
そいから、船ば現れるの。後にその船港にはいると、
(伴奏で大砲ば模した大太鼓が鳴る) 入港の号砲ば鳴り響くの。
見えるでしょ? 彼ば来たのよ!
ばってん迎えには行といのよ。行といの。
丘の縁に居て待つの・・・待ち続けて・・・それどがんに長くなってもオイは平気よ。
そうしてると、一つの小さな点のような人が、町の群衆けん抜けだし、丘ば目指してくるの。
誰? 誰なんやろう?
そいから到着したら何て言うとかしら? 何て言うの?
遠くけん「蝶々さん」と呼ぶのよ。
でも、オイは答えることなく隠れたまま・・・
ちょっとした悪戯よ、
再会した途端に死んでしまわんように、
そしたら彼は心配する余り、
こう呼ぶの・・・ 呼ぶのだわ、
バーベナの香りのする可愛い妻』って・・・
こん名前は彼がオイに付けてくれたの。
(スズキに向かって)
これらの事は全部ホントに起こるの、誓ってもよかわ。
あなたは心配していなさい・・・
でも、オイは絶対に信じて待つわ!




nagasakiben変換ソフト
http://www.max.hi-ho.ne.jp/aya_i/play/play003/play003.htm)を利用しました。

や、これのほうがなんとなく情感出る感じがするんですけど、
だめかなあ?
だめですね?








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