ワーグナーです。
タンホイザーというオペラの最初に流れる曲です。序曲というのは前触れです。
きちんとしたオケがきちんとした指揮者の下でやれば、大変美しい曲ですが、ある理由からごく稀に笑いを堪えて聞くようになりました。
聴く人によってはこんなにも違うのかと思った衝撃(笑撃)の一冊です。以下の本をお読みになり、指揮者は誰でもいいのでタンホイザー序曲の試聴を勧めます。若しくはその逆でも良いのですが。そうか、こういう捉え方もあるんだな、と、思った次第。
寒冷前線コンダクター (角川ルビー文庫―富士見二丁目交響楽団シリーズ)
- 作者: 秋月こお,西炯子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1994/03/31
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
創作というのはある程度の妄想と、またある程度の技量を必要とします。じつはこの作者の本についてはこの一作しか読んでいません。よくない癖なのですが、そうそう同性を好きにはならねえぞ、という視点から見てしまうのです。妄想の度合いは突き抜けていると思うのですが、現実感のなさというか。確かにそんなもんなくてもいいのではないかと自分でも思うのですがないよりあった方が断然説得力はましませんか?。
その点、ごとうしのぶ、という作家がすごいのは登場人物に、同性が好きになったことについてたしか、いくつかの状況を作って「価値観が揺らいだ」と言わせています。(但し、題名失念タクミくんはでてこないやつ)普通、価値観揺らぐと思うのです。
何故そうなったかを丁寧に説明しないで、それにお約束だから、というのもわからんでもないのですが、正直だったら小説と名乗るなよ、とおもうのです。