人力詮索さては「あべかわ」

いつものようにくだらないことを書きます。 甲府盆地には信玄餅というのが甲府駅を筆頭にあちこちで売られています。念のために書いておくと桔梗の印のついてるほうは小さな容器の中に求肥餅が3切れきな粉の中に埋まっていて、それを同封の黒蜜をかけて食べ…

いわゆる「還流」について

あまり政治の話はしたくはないのですが、その禁を破ります。でもってそのうち消すつもりの記事です。 これを書いているのはギャル系JKで…じゃねえ、若干くたびれたおっさんで領収書の管理を任されていたことがあります。複写式の領収書の束を渡されて、入金…

「身長が行動に影響を与える」説

今日もくだらないことを書きます。 ここしばらく週一で水曜の毎日の朝刊に現役の医師の歴史に関する連載が掲載されています。(おそらく新聞社で手を入れて無いのか読みにくさがあるものの)朝はあんまり時間がないにもかかわらず毎回つい読み耽ってしまうの…

最近の宿題

食い意地が張ってる証拠かもしれぬものの読んだ本に出て来た料理が気になることがあります。新田次郎の『武田信玄』の中で栃餅を蜂蜜で煮るものが出て来てて栃餅がなにかわかっていないにもかかわらずどんな味か興味を持ってしまいいまでも印象に残っていま…

「マジか」

毎朝キリマンジャロのコーヒーを欠かさないのですが豆はタンザニアからの輸入で、ここしばらく円が安くなったせいか値段は以前より高くなりました。もっとも長年舌に慣れたものを変える気にはなれず、8のつく日にヨーカドーで買うと安くなるのでそこで狙って…

見ることもしくは視線について(映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』を観て)

ここ数年ずっと追いかけている青春ブタ野郎シリーズの映画『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』を今月に入ってから観ています。おもしろかったです!で済ませても良いのですがなんだかもったいない気がするので、メモ代わりに書きます。 いつもの…

KITTE丸の内のクリスマスツリー

おまえの目は節穴か、とか、この冷血人間め、といわれたわけではないのですがいくらか異常があって恥ずかしながら眼科と血液系の科には定期的に通院しています。その通院先の門前を通過するバスが東京駅の丸の内口から出ていて、簡単だけどほのかに痛い処置…

掛川市竹の丸見学

もう少しだけ掛川の話を続けます。 掛川藩の藩政の中心部であった掛川城の御殿は明治維新のあと市役所等になったものの複数あった郭をすべて維持していたわけでは無く、明治期になると竹の丸と呼ばれた郭には葛布を扱った商家松本家が進出し当時の建物がいま…

掛川城見学

静岡に行っていて、その際に掛川に寄っています。掛川には掛川城があってそこを見学しました。 いまある掛川城の城郭は安土桃山時代に掛川に居た山内一豊が整備したもので、丘の上にある天守は幕末の安政の地震で倒壊したあと平成になって(山内一豊が築いた…

『陰陽師とは何者か?』展(もしくは暦について)

いつものように知ったところでなんの役にも立たないことを書きます。 以前『鎌倉殿の13人』がきっかけで伊豆へ行き、その際に三嶋大社を参拝していて、その三嶋大社で知ったのが三嶋大社の関係者が作成した三島暦です。南北朝時代には三月三日が京都と三島で…

朝は冒険せず

小学生の頃からレギュラーコーヒーを飲んでいたのでイスタントコーヒーが苦手でネスカフェもダメ、違いの判る男ではないことを自虐的に周囲に述べたことがあります。それがよくなかったのかコーヒーにこだわりがあると思われたのか、旅先で買えるようなドリ…

井の頭池のメタセコイア

吉祥寺の駅からそれほど遠くない井の頭池まで坂道を下ることになります。いくつかのルートがあるのですが駅の改札から近いルートは混雑し、駅の改札から離れるとそれほどでもありません。西側のあまり人が通らない坂道の上にはコロナ前には洋館っぽい建物の…

幕見席から眺めていた役者の悲しい報道に接してその5(もしくは「視野が狭い」について)

何度か書いていることなのですが「命より大事なものがありますか?」といったとき、この国ではある程度の確率で「命より大事なものは無い」という返答が返ってくると思われます。自殺そのものを罪とする条文はないものの「命より大事なものは無い」という発…

息を止めながら

どうでもよいことを書きます。 不得手なものがいくつかあって、たとえば弁当などについてくる小さな袋状のソースの封を切るのは一発では巧くいかぬことがあります。不思議なものでそのときの情景を今でも思い出せるのですが、(相性が悪いのはハクタカという…

『その着せ替え人形は恋をする』12巻を読んで(もしくは脳内にあるものを言語化することの難しさについて)

去年の第六波の頃に『その着せ替え人形は恋をする』というアニメを視聴し、その後順調に(…順調に?)原作にも手を出しています。着せ恋はコスプレがしたい喜多川さんと裁縫が出来る五条くんが試行錯誤する物語で、アニメは5巻までに相当し12巻は当然ながら…

階段で転ぶ

いくらか忙しい時期に突入してしまってて平日はあまりお酒を口にしないものの、翌日が休みとなると話は別で、金曜の夜にお酒を呑んでいました。といってもたいした量ではなく、500mlの黒ラベルを空けた程度です。ところが翌日休みということもあってほんと気…

カイゲンのこと

「卵は完全栄養食である」というのをかつて付き合っていた異性から聞かされたことがあります。卵が苦手であることを告白して「信じられないものを見る」顔だったのですが、それはともかく。『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦・角川文庫・2008)の中で黒髪…

「近視=気が利かない」説

くだらないことを書きます。 ここしばらく週一で水曜の毎日の朝刊に現役の医師の歴史に関する連載が掲載されていて、朝にあんまり時間がないにもかかわらず毎回つい読み耽ってしまうのですが、今朝の朝刊は死期が近づいた秀吉についてでした。詳細は毎日をお…

「だから」「ですから」について(もしくは『防衛事務次官冷や汗日記』を読みながらのメモ)

たぶん前にも書いたはずなのですが社会人になってそれほど時間が経過していなかった頃、直接の命令系統には属さぬもののなにかと目をかけてくれたKさんという先輩が居ました。私が関係していたことで手こずっていたときにそのKさんがアドバイスをしてくれ、…

「深い」もしくは「深さ」についてその2

gustav5.hatenablog.com という記事を書いたあと nonavias.hatenadiary.jp 言及いただいたので書いておきます。 個人的な経験から書くと私は井伏さんの『黒い雨』を読んでピカドン直後や戦後の日常についての細部の描写が作品に「深さ」を出してるのではない…

小田原城天守閣へ

金曜は休日であるのを奇貨として小田原へ行っていて、遅い昼めしを食べたあとに腹ごなしに小田原城を見学しました。 いまある天守は昭和になってから再建されたもので、中は後北条家や小田原藩に関するコンパクトな資料館になっています。おそらく小田原が誰…

Hot potato問題

ローカルな話をして恐縮なのですが、中央線の下り電車は高尾駅を過ぎると甲府盆地の東端の勝沼までずっと山の中を走ります。桂川の川べりに水田が全くないわけではないもののわずかで、山を抜けた勝沼とて正式な駅名は勝沼ぶどう郷でぶどうの産地です。死ん…

「深い」もしくは「深さ」について

はじめて人に説明する立場になったとき、使った言葉について質問を受けることがありました。そんなことが起きた原因は、自分が知ってるからといって他人が知ってるとは限らないことに起因します。そのときは平易な言葉で説明できましたが、その体験があって…

三島の謎

褒めてるのか貶しているのかわからない表現が世の中にあって、実際に京都で使われてるのか知らないものの唸らされたのが「お化粧巧いですね」という言葉です。男なので非常に書きにくいのですが静岡の民謡にノーエ節(もしくは農兵節)というのがありその中…

性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律における生殖機能除去要件についての最高裁の判断

これからめんどくさいことを書きます。長くなりますがお付き合いください。 【条文について】 「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律」というのがあります。「性同一性障害者」の場合は一定の条件を満たして家裁に家事審判を申し立て、家裁が…

瓶子の容量を探るとしたら?

いつものように些細なくだらないことを書きます。 神棚があって縁のある宝田恵比寿の御札などはいつもはそこにあるのですが、その神棚には瓶子(と書いてへいしと読むそれ)に入れた酒を供えています。念のため書いておくと瓶子は白磁で出来ていて徳利に似て…

幕見席から眺めていた役者の悲しい報道に接してその4

ずいぶん前に勤務先で悪評をたてられたことがあります。異性を結果として門前払いしてしまったとき報復として金銭について事実でないことを噂としてたてられ(Excelで桁区切りを稀に忘れることがあってもガラス張り対応であることを周囲は知っていて誰もが半…

宝田恵比寿へ(もしくはべったらのこと)

毎年似たようなことを書いているのですが今年も書きます。 この時期は神様は出雲へいってることになってるので10月のことを東京などでは神無月と呼ぶのですが、例外が恵比寿さんです。一説には留守居役だからだというのですが、留守居役がなぜ恵比寿さんなの…

納豆について

あまり褒められた話ではないのですが苦手な食べ物があります。筆頭は卵で、生卵はもちろん温泉卵などが苦手です。東京にはたいめいけんという洋食屋があり、チキンライスの上にほどよいオムレツが載りそのオムレツをひらくとチキンライスの上に半熟のオムレ…

犬張子の謎(もしくは磯田道史『日本史の内幕』を読んで)

特に意識したわけでは無いものの結果として異性と結婚もせず、したがって子供がいるわけではありません。知り合いなどに子が産まれてそれを知らされると「お祝いを送らなくちゃ」と考えるものの役に立つものがわからず、最初は知識がないので一時期はタオル…